流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年3月を表示

エジプト路線バス「ぶらり途中下車の旅」

マーリーマルギス駅から
どのくらい歩いたろう・・・

まるっきりわからない場所を歩いていた

よく目に付いたのは、
壊れた自動車部品を直している姿
トンカチで板金をしていたり、
とにかくそんな姿を多く見た。
彼らは働いているのだろうか・・・・・

荷台に山盛りの野菜や果物
ふくよかなエジプト人女性が買い物をしている。
しかし、
エジプト人女性はほとんど太っている。
若い子は痩せているが、
なぜ歳をとった女性はみんな大きいのだろう・・・
やはり外で働かないし、
毎日めちゃ甘いシャイを飲んでいるからかな・・・
エジプト食で「ヘルシー」という感覚はなさそうだ。
脂っこい肉料理と激甘シャイ
やはり痩せそうもない・・・・・

車部品を修理する若者
水タバコを吸いながら、
バックギャモンを楽しむ老人達
買い物女をするふくよかな女性
それしかないような街の風景だったが、
エジプト人の生活が感じられてよかった。

少しい大きい通りには
例の路線バスが走っている
「また乗ってみよう!」
行先もわからないが、
減速したバスに飛び乗った・・・・・

50PT(ピアストル)を渡すと、
25PT(約5円)のおつりをもらった。
車掌はいない、
運転手だけだった。
バスは空いていたので、
真ん中あたりに座った。
しばらく走ると、
後ろの扉から乗り込んできた客がいた。
肩を叩かれお金を渡される。
どうやら運転手に渡すお金のようだった。
俺も前の客の肩を叩きお金を渡した。
お金が運転手まで渡ると、
今度はおつりが前の客から渡ってきた。
俺も前の客からおつりを受け取り、
後ろの客にお釣りを渡した。
こうして最後尾の乗客は、
運転手に運賃を渡したのだった。

バスに乗ると、
物売りも乗ってくる。
勝手に座席の上に品物を置いていき、
品物が欲しい人はお金を払う。
もちろん欲しくない人は、
品物を売人に返せばいい。
品物を買ってる人はほとんどいなかった。

行先不明の路線バス
乗客はどんどんいなくなり、
とうとう終点まで来てしまった。
車庫っぽいところで、
人の気配、
生活の臭いの感じられない場所だった。
「とんでもないところで降りてしまったな・・・」
ピラミッド行きに続いて、
またしても路線バスにしてやられてしまった!

しばらく歩くも、
店も何もなく、
大きな道路と車だけ。
来た路線バスで引き返そうとも思ったが、
同じ運転手だったから、
次のバスを待つことにした。
30分くらい待っただろうか、
乗り込んだバスは、
やはり行先不明のバスだった。

結局20分位乗って、
わけのわからない場所で降りて、
少し歩いて、
子供に声掛けられて、
会話して、
結局タクシーに乗ってホテルへ帰った。

ホテルを出て考古学博物館へ、
地下鉄に乗り、バスに乗り、
ぶらり途中下車の旅
観光地巡りもいいが、
エジプト庶民の、
生活を見るのもいいものだ。



3月31日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプトカイロシェラトンの味噌ラーメン

宿泊はしなかったが、
よくお世話になったホテルは
「カイロシェラトンホテル」

エジプトの3つ星クラスのホテルは、
全て入口に金属探知機が設置されている。
俺が宿泊しているホテルにも、
探知機が設置され、見張りの人間がいた。
しかしシェラトンやヒルトンのような、
5つ星クラスになると、
金属ゲートの入口に、
機関銃を持ったポリスが待機している。
外国人観光客はほとんどチェックされないが、
それだけ警備は厳しい。(かな・・・・・?)

両替で何度も訪れているので、
両替の人も顔を覚えてくれたようだ。
「こんにちは」
「さよなら」
そんな日本語を掛けられた。

今日はこのシェラトンの、
「サッポロ」という日本料理屋に来た。
エジプト料理に飽きたわけじゃないし、
日本食が食べたいわけでもないが、
エジプトでどんな日本食がでるのか、
そこに興味があった。
特にここには「味噌ラーメン」があるから。

さすが高級レストラン!
今まで食べてきた店とはまるで違う
何といっても蝿がいない!

和服を着たウェイトレス
日本人ぽいが日本人ではない。
何人だろう・・・?

まずはレモンジュースを飲む
きれいなグラスに冷えたジュース
30LE(約540円)
エジプト相場の30倍の値段だ。

そして味噌ラーメンの登場!
麺はきしめんのような平たい麺
味は味噌の味はしなく、
煮込みのような味。
まぁ~煮込みきしめんですな。
期待はしていなかったが、
まぁ~こんなものか・・・・・

食後に寿司も勧められたが、
お断りした。
今思えばどんなものか、
食べてみればよかったが、
あの味噌ラーメンを食べた後では、
食べる気がしなかったから。
あと、全従業員の接客は合格点だ。
和服のウェイトレスの娘も含めて、
笑顔がよかった。
同じアジア人だからかもしれないが、
ちょっとホッとした時間だった。

店を出た後シェラトン内を散歩。
冷房がガンガン効いている。
トイレは高級なつくりだが、
エジプト式ウォシュレットはなかった。
水でお尻を洗えないトイレは久しぶりに見た。
トイレットペーパーだけ。
エジプト、イスラムの人には不親切だが、
びしょぬれにならないから清潔かも。
エジプト式トイレは、
地面がびしょびしょだからね。
エジプトのトイレには必ずといっていいほど、
トイレ管理人がいる。
蛇口をひねってくれたり、
紙を渡してくれたりする。
シェラトンにもいたが、
バクシーシは要求されなかった。
それでも1LE札(18円)を渡した。
渡さなくてもよかったかな・・・・・
このへんが微妙なのだ・・・・・

写真は
カイロシェラトンのレストラン「サッポロ」の、
味噌ラーメン?



3月30日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

音と光のピラミッドショー

灼熱の太陽の下のピラミッドもいいが、
夜の砂漠のピラミッドもまたいい。
というわけで、夜のピラミッドへ行った。

ホテルからバスで行こうと思ったが、
ちょっと遅くなった為、
ホテル前からタクシーに乗った。
観光客プライスだった。
往復で50LE(900円)
渋滞の道路、
ショーの待ち時間も考えれば、
2時間半で50LEは安いのだが、
やはりエジプト価格に慣れてきた為、
ちょっと不満だ。

カフラー王のピラミッド入口、
ケンタッキーフライドチキン前で、
タクシーを降り、待っててもらう。
木曜日なら日本語で上演だが、
別の曜日だったので英語だった。

昼間とはうってかわり、
とても気持のいい風だった
薄着の女性なら
肌寒さを感じていただろう。
そんなすがすがしさの中での上演となった。

赤、青、緑と色を変える、
クフ、カフラー、メンカウラーのピラミッド
スフィンクスの顔が人間の顔に変身
まぁまぁ~の出来映えだろうか・・・・・
英語だったのでほとんど聞き流していたが、
何となくは理解できていた。

会場には多くの観光客がいたが、
おそらく日本人は俺一人だった。
木曜日ならたくさんいたかもしれない。
しかし、昼間のピラミッド、
考古学博物館、夜のショー、
日本人がこんなにいないとは・・・・・
ツアー客とは行動時間が異なるからかな?

1回目の上映が終わり、
総入れ替えの為、会場を出る。
2回目入場の長蛇の列ができていたが、
やはり日本人はいなかった。

ケンタッキー近くでドライバーを見つけ、
混雑するピラミッド周辺で車に乗り込んだ。
大音量でイスラムのお祈りをしている横を、
観光客が通り過ぎていく。
タクシーの運ちゃんに、
「覗いたり、写真を撮ってはいけない!」
と、いわれた。
横目でチラッと見て、
その場を通り過ぎる。
そこには観光とは無縁の世界、
イスラムの世界があった。
なかには観光客相手の商売を、
している者もいるだろうが、
この時だけは敬虔なイスラム教徒
彼らの邪魔をしてはいけない。

夜の街をタクシーで走る。
東京とは比べ物にならないくらい、
人々がいきいきしている。
活気のある、汚れた街並み。
もう少し街中を走っていたかったが、
行きの時間と比べればあっという間、
タクシーはホテルに着いた。
50LE払おうとしたら、
「ノーノー、バクシーシ、バクシーシ!」
お前は地獄へ落ちろ・・・・・
60LE請求されたが、
55LEを払いタクシーを降りる。



3月29日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

クフ王ピラミッドの内部へ

エジプト到着から、
昼2回、夜1回ピラミッドへ行った。
馬にも乗りたいが、
最後にもう一度じっくり、
ピラミッドを見てみたいと思い、
歩いて3大ピラミッドを周る事にした。
それにまだ、
ピラミッドの内部に入っていなかったので、
入ってピラミッドパワーを感じたかったから。

世界最大クフ王のピラミッド
(クフ王が建てたといわれている・・・・)
内部には1日300人しか入れない。
午前150人、午後150人。
特に午前中は団体ツアー客で、
ガイドが大量に購入する為、
並ぶ人数は少なくても、
あっという間に売切れてしまう。
確実にゲットするには朝いちで並ぶしかない。

午後の日差しに耐えられるのなら、
午後のチケットは楽に購入できる。
団体ツアー客がいないからだ。

当然俺は午後のチケットを求めた。
午後1時の販売開始時間に、
並んでいたのは10名弱。
余裕だった。
ちなみにチケットの値段は、
「100LE」
エジプト公務員月給の4分の1
ピラミッド敷地内入場料が20LEだから、
それに比べればかなり高い!

内部への入口は、
ピラミッドを数段登った所にある。
ここでは堂々と登ることが出来るのだ。
数段だけだが・・・・・

いよいよクフのピラミッドを登る
簡単なルートは出来ているので、
容易にたどり着くことが出来る。
(カフラー王登頂は大変だったが・・・)
いよいよ内部への入口へ。
入口ではカメラを預けることになる
内部は撮影禁止だからだ。

背中のリュックを胸に入れ替える。
窮屈なスロープを、
前かがみで登る為に、
背中だと邪魔になるからだ。
急な坂道、前かがみの姿勢、
ただ単に頭を下げるだけではなく、
膝まで曲げなければならない為、
なるほど、筋肉痛になるわけだ・・・
スロープですれ違う時は、
どちらかが壁に体を寄せなければ、
すれ違えない。
そんなスロープをただひたすら、
登り続ける。
途中で少しくつろげる空間があるが、
一気に玄室まで登った。

玄室は天井が高く
その天井にはもの凄く大きな石が使われている。
「一体あれだけの石をどのようにして・・・」

どんよりとした気持悪い空気漂う玄室
中には約10人ほどいたが、
石棺の周りを異様な集団が取り囲んでいた。
1人が石棺に入ると、
周りの人間たちが手をつなぎ念じているのだ。
約5分から10分くらい。
1人ずつ行っていた。
俺も石棺にねっころがりたかったのだが、
異様な集団のパワーに負けてしまった。
あきらめて、スロープを降りていった。

ちなみにピラミッドの内部にはなにもない。
やや大きな空間に石棺が一つあるだけ。
それだけである。
100LEの価値はまるでない。
ピラミッドの中へ入ったぞという、
ただそれだけのため。
そんな勲章が欲しい人以外は、
入らない方がいい。
筋肉痛は間違いないから・・・・・



3月28日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

クフ王からカフラー王のピラミッドへ

クフ王のピラミッド内部を見終え、
内部出入り口迄戻ると、
内部のどんよりとした空気から、
砂漠の照りつける空気へと変わる。
どちらも気持のいいものではない。
ピラミッドを降り、
カフラー王のピラミッドを目指す。

今日は歩きなので、
舗装された道路を進んでいく。
途中しつこいくらいラクダ引きに、
「乗るだけ、乗るだけ、山本山~」
と、声を掛けられる。
今日は完全無視を決め込んだ。
そして、声を掛けてくるのはラクダ引きだけではない。
ポリスや道路清掃をしている者、
土産売りの少女まで、
とにかくしつこいくらいうるさい。
勝手に案内されたり、
写真を撮っては「バクシーシ」
すでに何度も訪れているし、
その手口は知っているので、
今日は完全無視を通した。
返事もしないし、
見向きもしない。
これであきらめてくれる。
ずっとついてくる相手に、
視線も合わさないのは、
結構大変だったりするが・・・・・

カフラーのピラミッドまで来ると、
人はかなり少なくなる。
午後ということもあるが、
団体観光客はほとんどいない。
ゆっくりとピラミッド周辺を周り、
何枚も写真を撮ったり、
石に触れてみる。

ここでもやはり声を掛けられるが、
ずっと写真を撮っていたら、
自分が写っている写真も欲しくなり、
ポリスに写真を撮ってくれと頼んだ。
観光客に頼めばただで撮ってくれるが、
機関銃を持ったポリスと写りたかったので、
俺の方から頼んだのだ。
何枚か写真を撮り、
当然バクシーシを要求されると思ったのだが、
何とこのポリス、
「バクシーシはいらない」と言ったのだ。
エジプトの奇蹟!?
金の為なら何でもOKと思っていた、
エジプトのツーリストポリスだが、
一瞬反省した。
そう、一瞬だった。
「一緒に写った俺はいらないけど、
写真を撮った彼にあげてくれ。」
なるほど・・・
でも、一緒に写ったポリスは、
ほんとにバクシーシはいらない感じだった。
ほんとに微々たる金額を、
撮ってくれたポリスに渡した。
すると今度はラクダ引きがやってきた。
相変わらず、
乗るだけとか山本山とか言ってくる。
「写真だけ撮るよ」
そういってラクダに乗った。
頭に巻くターバンまでサービス。
微々たるバクシーシにちょっと怒っていたが、
一歩も動いていないラクダに乗っただけ。
ラクダ引きを無視して、
メンカウラー王のピラミッドを目指した。



3月27日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

メンカウラー王前にて再び馬のガイドに会う

カフラー王のピラミッドから、
メンカウラー王のピラミッドへ向かう。
ここでもやはりいろいろ声を掛けられる。
ちょっと聞きなれた声がした。
何と声の主は、
この前乗った馬使いだった。
この前乗った時は、
ピラミッドからかなり離れた場所から乗ったので、
まさかこんな所で会うとはびっくりだった。
まぁ~彼にはピラミッド登頂や、
砂漠で馬を走らせてくれたり、
いい思いをさせてもらったので、
今回も喜んで乗せてもらうことにした。

「クフとカフラーを見てきたから、
まずはメンカウラーの内部を見て、
その後は砂漠を走らせてくれ!」
そう頼んだ。
もちろんOKの返事だった。
ピラミッドで3度目の馬に乗った。

この前メンカウラー王のピラミッドに登頂した時の話になり、
「また登りたいか?」と、聞かれた。
「クフに登れるのか?」
「昼間はクフは無理だが、他のピラミッドがある。」
「カフラーのピラミッド?」
「カフラーは頂上が化粧岩だから無理、警備も厳しい。」
「じゃ~何のピラミッド?」
「クイーンのピラミッドだ。」
「クイーンのピラミッド・・・・・?」
今思えば、
よく英語でこんなやり取りが出来たものだ。
ギザの3大ピラミッドは有名だが、
実はその周りに、
「クイーンのピラミッド」という、
もの凄く小さいピラミッドがあるのだ。
そしてやはり、
俺は登ることを選択する。

とりあえずメンカウラー王のピラミッドへ。
内部への入口付近には、
外国人観光客が多かった。
馬使いに全部の荷物を預け、
手ぶらでメンカウラー内部へ入る。
クフの内部よりも、
かび臭くじめっとしている。
やはり内部には何もないのだが、
こちらの方がそれでも見る価値はある。
クフに比べての話なので、
やはり内部へ入ったという自己満足が欲しい人以外は、
入らない方がいいだろう。
ここでも筋肉痛は必至だから。

内部から出ると馬が待っていた。
そういえば、荷物を全部預けていた。
逃げられていたら・・・・・
そんな事は全然考えていなかったが、
まぁ~エジプト旅行では、
盗難の心配はあまりないと思う。
イスラムの教えの賜物かな・・・・

再び馬に乗り、
メンカウラーピラミッドのすぐ側にある、
クイーンのピラミッドへ向かった。



3月26日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

再びピラミッド登頂へ

メンカウラー王の内部を見終え、再び馬に乗り、クイーンのピラミッドと呼ばれる小さなピラミッドへ向かう。まぁ~目と鼻の先ほどの距離だ。

目の前に小さなピラミッド
3大ピラミッドと比べれば、おもちゃのような、そんな感じのピラミッドだった。馬を降り、ガイドが警官に近づいていった。ポリスがニコニコしてこちらにやってきた。一言二言言葉を交わすと、ポリスはピラミッドへ登り始めた。

前回散々な目にあったため、水を持っていこうと思ったが、目の前のピラミッドはあまりにも小さい。ジャングルジムを登るよりちょっと大変かなというような感じ。水をたくさん飲んでから、今回も手ぶらで登ることにした。カメラ以外の荷物は全てガイドに預けて・・・・・

ポリスの後をついていく。3大ピラミッド、メンカウラーに比べれば、石の大きさも若干小さいような気がする。前回よりも数段楽にのっぼって行ける。それでもやはりピラミッドだった。途中でやはり1度休憩を取った。クフ、メンカウラーの内部に入った為、筋肉疲労が取れ切れていなかったのだ。ほんのちょっとの休憩後、再び登り始める。そしてあっという間に頂上まで登りつめてしまった。

クイーンのピラッミド周辺には、ほとんど観光客は居ない。メンカウラーの時は周りを気にして時々伏せたり待機したりもしたが、今回はまるでなし。もちろん頂上付近での撮影も撮り放題。頂上でしばし地上を眺めながら休息。小さなピラミッドだが、やはり地上の人間は小さく見えた。

ピラミッドを降り始めると、地上のアジア人らしき人が俺を見ていた。ピラミッドを登っている事(降りている事)を、不思議に思っていたかもしれない。そして、喉も痛むことなく、地上へとたどり着いた。頂上まで案内してくれたポリスがニコニコしながらつぶやく。
「アーユーハッピー?」
おっと、ここで喜びを素直に表現してはいけない!
なぜならバクシーシを高く要求されるからだ。ここは感情を抑えて控えめに気持を表現。

思惑より低い金額にちょっとがっかりだったようだが、最後は笑顔で握手。ポリスと別れ、再び馬にまたがった。今登ったピラミッドを後にすると、先ほど俺を見ていたアジア人が、あの警官とピラミッドを登っていく姿が見えた。警官にとっては商売繁盛のようだ・・・

俺を乗せた馬は
もうピラミッドが見えなくなるくらい遠くまで
砂漠を走っていた
砂埃をあげ
砂漠を走っていた・・・・・



3月25日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

砂漠を全力疾走!

2度目のピラミッド登頂を終え、馬にまたがり砂漠へ向かえば、あっという間に砂と石ころだけの世界へと変わる。

今回馬に乗ったのは、
「全力疾走で砂漠を走る為!」

砂漠で初めて乗った時は、ややゆっくりと走った
2度目に乗った時は、手綱をしごかれ、かなり速く走った
そして今回は、鞭を入れ、全力で砂漠を走ったのだ!
乗馬経験のない俺だから、馬が走り出した時はお尻を浮かせ、上体を伏せ、いわゆる、ジョッキースタイルでの砂漠の疾走となった。
鞍にまたがったままだと、お尻が痛かったし、いまいち安定感がなかった。
ところがジョッキースタイルになると、何となく安定し、俺も手綱をしごき、まさに「アラビアの武豊」を、気取っていた。

あんまりにも速く、長く走ったものだから、馬使いが遠く後ろの方で、
「ストップ!ストップ!」と、叫ぶ。
手綱を引き、速度を落とし、馬使いが来るのを待った。
追いついてきた馬使いがビックリしていた。
「馬に乗ったことあるんだろう?」って。
日本では富士山の5合目で観光客用のドデカイ馬に乗った事はあるが、まともな馬はエジプトで乗った3回だけだ。
昔オートバイでサーキットを走っていたこともあり、スピード感は慣れている。
ジェットコースターもお茶の子さいさい!
恐怖心のなさが、馬を疾走させたのだ。
「馬は乗った事ないよ、凄いだろう~!」てな感じで会話をし、やや早足で、砂漠の起伏を登ったり降りたり、それはもう、エキサイティングな時間だった。
思わず日本語で気持を爆発させてしまった、
「ウォー!」
「すげ~!」
砂漠のど真ん中で叫んでしまった!
(後でバクシーシが・・・・・)

馬使いとはしっかり打ち解けてしまい、
「シャイ(紅茶)を飲もう!」ということになった。
「えっ?砂漠でシャイ・・・・・?」



3月24日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

砂漠でひと時のくつろぎ・・・・・

「砂漠でシャイ?」
そんな疑問を持ったのだが、馬使いは砂漠を走り続ける。
トロット(小走り)で、馬使いの後をついて行く。
いつしか並んで走る2頭の馬。
「俺の祖先は騎馬民族だったのかな・・・」
そう思えるくらい、短時間で手綱捌きを身につけてしまった。

しばらく砂漠を走ると、今にも吹き飛ばされそうな掘っ立て小屋が砂漠に建っていた。
その小屋の前で馬を下りると、その小屋の中には老人と幼き子供が座っていた。

(どうやら、ここが砂漠のシャイ屋らしい・・・)

老人と子供にエジプト語で挨拶をし、蝿だらけの絨毯に座らせてもらった。
老人は火を起こし、汚れた黒いポリタンクから水を汲み、すすだらけの缶に水を入れた。
超~ワイルドな予感!
(沸かすから大丈夫だよな・・・・・)



3月23日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ワイルドなシャイの作り方

写真の中央に見える、汚れた黒いポリタンクに水が入っている。
針金が取っ手のすすだらけの缶
前頁の写真を見てもらえばわかるが、老人が汚れた手で、シャイグラスをすすいでいるのだ。
すすいだ水は外にポイッと捨てる。
「なんかいい感じ!」
始めはちょっと不安なシャイ作りだったが、
そんな光景を見ていたら、早く飲みたくなってきた。

火はチョロチョロだったが、缶のお湯は沸騰し、小さめのシャイグラスにたっぷりの砂糖が入る。
(砂糖袋には砂も混じっていたが・・・)
紅茶の葉交じりの沸騰したお湯を、3つのグラスに交互に入れていく。
シャイは木の枝でかき混ぜたのかどうか忘れてしまったが、スプーンではかき混ぜなかった記憶が残っている。
時間が経つと紅茶の葉は底に溜まりだした。

「おいしい砂漠のシャイの出来上がり~!」



3月22日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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