流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年3月17日を表示

下心あり!親切なツーリストポリス!

ツーリストポリスについていくと、まずは駅構内の売店で、何やら話をしている。
売店のおじさんは新聞を広げ為替レートを見ている。
日本円の1万円札を渡すが、初めて見たのかも知れぬ、1万円の価値観がまるでわかっていない。
「US100$と同じ位の金額だ。」
そうはいってみたものの、おじさんにはお手上げ状態のようだった。
何だかんだで30分近くその売店の中にいて、狭い店内で、俺はシャイを飲んでいた。
もちろん無料である。

どうやら完全にあきらめたらしい。1万円札を受け取ると、ポリスはまたも後をついて来いというようなしぐさをする。駅をでて向かいにある小さなホテルに入っていった。

フロントの人は俺を見るなり、英語で話しかけてきた。かなり達者な英語を使う。英語が苦手な日本人にもわかりやすいように、ゆっくり簡単な英語で話しかけてくれた。
「ノープロブレム!」
そういうと、1万円札を誰かに渡し、その誰かは街へ消えていった・・・・・
「ピラミッドの時と似た感じだなぁ~・・・」
そう思ったが、特に心配はしていなかった。

男が戻ってくるまで30分以上あっただろうか、ポリスもいなくなり、フロントマンは俺に執拗にナイルディナークルーズやアスワンーアブシンベルールクソールツアーを勧めてきた。
観光地にありがちな、宿代は安いがツアーを斡旋する、ちょっと迷惑なホテルと言うやつかも知れぬ。
ただ、アスワン、アブシンベル、ルクソールは自分も行くつもりだったので話を聞いてみた。
車中2泊、豪華クルーズ2泊、三ツ星ホテル2泊の6泊7日でUS270$
想像していたよりもかなり安い!
地球の歩き方では3泊4日で850$(豪華クルーズは別料金)の表示もあったので、その安さにびっくり!
速攻で申し込んでしまった。
また、カイロ市内のナイル川クルーズ、ベリーダンス、民族舞踊つきナイルディナークルーズも150LE(2700円)!
こちらは早速明日行く事にした。
アスワンーアブシンベルールクソールツアーは、あさっての出発だ!
思い立ったが吉日、決断は早かった。

あまりにも安すぎて、疑うことを忘れてしまっていたのだが、このツアーは大正解の選択だった。日本でオプション予約をしたら、10万円弱は費用のかかるツアーなのだ。ディナークルーズも1万円位する。しかも、俺は個人参加なので、本来ならこの倍近く費用がかかるのである。
ラムセス駅前「CIAO HOTEL」のMRシャウカットさん、彼とはツアー終了後もいろいろとお世話になった。

ツアーの話で盛り上がっていると、先ほどの男が戻ってきた。日本円はドルではなく、エジプトポンドに変わっていた。
「まぁ~高級寝台列車ワゴン・リーには乗らなくなったから、まぁ~いっか・・・」
USドルは必要なくなったので、ちょうどよかった。両替レートもまともだったしね!(ピラミッドでは、バクシーシでぼったくられたが・・・)

いつしかあのポリスも戻ってきており、ホテルのフロントでは、シャウカットとホテル滞在の台湾人と男とポリスと俺とで、わけのわからない盛り上がりをしていた。
明日のディナークルーズ、あさってのアスワンツアーについての打ち合わせの後、ホテルのフロントをポリスと一緒に出た。
「アーユーハッピー?」
(んっ、砂漠で聞いたせりふだが・・・)
「アイム、ベリーハッピー!」
「シュックラン(ありがとう)」
そういうと、ポリスは親指と人差し指をこすり合わせ、小声で、
「バクシーシ、バクシーシ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
やっぱりそうか・・・・・
まぁ~しかし、ここまで世話を見てくれたのだからよしとしよう。
バクシーシを渡すと、彼はニコニコしていた。
「マアッサラーマ(さようなら)」というと、彼は駅の雑踏の中に消えていった。

よく考えてみる
あのポリスの本来の仕事は何なのだろうと・・・



3月17日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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