流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年3月21日を表示

砂漠でシャイを飲む!

出来上がり熱々のシャイをいただく
とっても甘い砂漠のシャイ
砂漠の直射日光で暑いはずなのだが
時間がとまったかのように
暑さを忘れ熱いシャイをいただく

旅の指差し会話帳を元に、エジプト語で会話を交わす。
幼き子供の目やにや鼻水にたくさんの蝿がとまっているが、子供も老人もまるで気に掛けない。
「蝿は友達・・・・・?」

熱いシャイを飲み干し、空のグラスを置くと、ガラスの淵に蝿がとまる。
「もう1杯飲むか?」
そう聞かれ、グラスにとまった蝿をみる。
子供の顔にとまっていても気に掛けない彼ら。
「もう1杯飲むよ!」
そう答えると、老人は空のグラスをポリタンクの水でゆすぎ始めた。
ゆすいだ水をまたもやポイッと捨て、焚き火で火を起こし、再びシャイを作り始める老人。

日本で休む間もなく働いていた日々
エジプトでのんびりと流れる時間

オートバイで事故って、
身動きも寝返りも出来ずに日本で長期入院した時に、病院のベッドから見た流れる雲
「あの流れる雲のように、自由気ままに・・・」

砂漠でシャイを飲んでいる間の、ほんの数秒間だが、そんな事を思い出した・・・・・

2杯目の甘いシャイを飲み干し、ちょっと多目のバクシーシを渡す。
老人と子供と別れるときは、ちょっと切ない気持ちだった。
(もう一度、ここでシャイを飲みたい・・・)
結局、1ヶ月滞在のエジプトで、再びここを訪れることはなかったが、出来るならばもう1度ここを訪ね、熱くて甘いシャイを飲みたい!
あの老人と子供の笑顔とともに・・・・・



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