流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年8月を表示

追記 エジプトの親切おじいさん

タフリール広場を歩いていると、おじいさんに声をかけられた。
片目がつぶれて、つぶれた目から「膿」がでていた。
ティッシュで拭き取りながら、
「この辺を案内してあげるよ」と、そんな感じだった。
アラビア語(エジプト語)は、まるっきりわからないが、「旅の指差し会話帳」が、非常に役に立った。
市場を通りながら、野菜やお菓子を買い、俺に分けてくれた。
「タバコを吸うか?」と、おじいさん。
「タバコは吸わないよ。」と、俺。
そう言ったにもかかわらず、タバコ屋の中に入る。
タバコ屋といっても、カフェのようなところで、水パイプでタバコを吸う喫茶店のような所だった。

エジプトではよく見かける光景だが、俺も試してみたかったので、水タバコを吸う事にした。
まるで喫茶店のようなシステム。
水パイプやタバコの銘柄をチョイスするのだ。
俺はおじいさんに全てを任せて、水タバコが出てくるのを待った。

店内には、約10人位いただろうか、俺が水タバコを吸うのをじっと見つめていた。
タバコは幼心に「絶対吸わない」と誓ってから、今日まで吸わなかったのだが、今回は貴重な体験と言う事で特別。
早速ブクブクと音を立てながら、水タバコを吸う。
何となくエジプト人に近づいた感じ。
美味いものではないが、エジプシャン気取りだったかも。
水タバコを吸い終えると、おじいさんはアイスコーヒーを持ってきてくれた。
アイスコーヒーを飲み終えるとコーラが出てきた。
市場での果物やお菓子、水タバコにコーヒー、コーラまで、全ておじいさんにおごってもらった。
「何ていい人なんだ~」そう思っていた。
そしてこの後、予想もしない場所に連れて行かれたのだった・・・・・



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追記 モスクでお祈り「アルハンムリラ~ アルシュックリラ~」

エジプトの親切おじいさんに連れて行かれた場所は、観光客の絶対来ない、エジプト人しか行かないモスクだった。

正直言って、あの時はかなりやばい予感がした・・・・・
「ここで俺は何をされるのだろう?」
「無事に帰れるだろうか・・・・・」

まずは足を水で洗い清める。
モスク内に入った。
おじいさんの後をついて行き、おじいさんに言われるままに、行動をともにした。
お祈りをする時の動作、言葉、何度も真似をしながら、おじいさんの後にしたがう。
約30分位だろうか、
「アルハンムリラ~、アルシュックリラ~」
そんな言葉を言いながら、何度も何度も、赤い絨毯に額をくっつけた。

イスラム教徒に改心したわけではないが、これもまた、普通の観光客には出来ない体験をしてしまった。
初めはちょっと警戒してしまったが、いい経験が出来た。
そしてモスクをでる間際に、おじいさんからコーランを手渡される。
「40LE(エジプトポンド)・・・・・」
がっくし・・・・・
日本円で720円位だが、エジプト人公務員月給の約10分の1
水タバコやコーヒー、コーラ、果物にお菓子、それらをひっくるめても、おじいさんには、いいお金になったはずだ。
片目がつぶれていたおじいさん、
エジプトカイロ市内をプライベートガイドと思えば、充分納得できる金額だから、まぁ~良しとしよう。
頭に巻くターバンのようなものも、もらったしね。
モスクからの帰り道、おじいさんはバナナの束を市場で買い、俺に手渡した。

さらば、
エジプトカイロの親切おじいさん!・・・・・?



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