流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年3月を表示

砂漠でシャイを飲む!

出来上がり熱々のシャイをいただく
とっても甘い砂漠のシャイ
砂漠の直射日光で暑いはずなのだが
時間がとまったかのように
暑さを忘れ熱いシャイをいただく

旅の指差し会話帳を元に、エジプト語で会話を交わす。
幼き子供の目やにや鼻水にたくさんの蝿がとまっているが、子供も老人もまるで気に掛けない。
「蝿は友達・・・・・?」

熱いシャイを飲み干し、空のグラスを置くと、ガラスの淵に蝿がとまる。
「もう1杯飲むか?」
そう聞かれ、グラスにとまった蝿をみる。
子供の顔にとまっていても気に掛けない彼ら。
「もう1杯飲むよ!」
そう答えると、老人は空のグラスをポリタンクの水でゆすぎ始めた。
ゆすいだ水をまたもやポイッと捨て、焚き火で火を起こし、再びシャイを作り始める老人。

日本で休む間もなく働いていた日々
エジプトでのんびりと流れる時間

オートバイで事故って、
身動きも寝返りも出来ずに日本で長期入院した時に、病院のベッドから見た流れる雲
「あの流れる雲のように、自由気ままに・・・」

砂漠でシャイを飲んでいる間の、ほんの数秒間だが、そんな事を思い出した・・・・・

2杯目の甘いシャイを飲み干し、ちょっと多目のバクシーシを渡す。
老人と子供と別れるときは、ちょっと切ない気持ちだった。
(もう一度、ここでシャイを飲みたい・・・)
結局、1ヶ月滞在のエジプトで、再びここを訪れることはなかったが、出来るならばもう1度ここを訪ね、熱くて甘いシャイを飲みたい!
あの老人と子供の笑顔とともに・・・・・



3月21日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

100%の確立

ピラミッドには昼3回、夜1回の、合計4回行ったのだが、
昼間3回行った時に、必ず会ったのがこのジュース売りのおじさん!

ピラミッドの周りを歩いているだけでは、会うことはないかもしれないが、馬やラクダに乗ってピラミッド周辺を散策していると必ず現れる。
3回とも馬やラクダに乗ったので、3回目に会った時はさすがに笑った。
ガイドとジュース売りのおじさんにジュースをおごった。
コーラ1本5LE(90円)だったかな・・・・・
相当高いが、砂漠で飲むジュースは格別!じゃなかったが、まぁ~いいでしょう。
栓抜きで空けてくれるのだが、手が汚れていて飲み口が泥まじり。
そんなジュースを渡してくれる。
まぁ~いいじゃないか・・・・・

砂漠で馬やロバ、ラクダに乗ったら、必ずこのおじさんに会うでしょう!



3月20日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

さらば、砂漠のピラミッド!

砂漠を疾走する馬
ガイドの馬と並んで疾走する
やや日が落ちかけている為
それほど暑くはない

スキー場の急斜面ほどある場所でも、4本足の馬なら安定感があり、安心して下ることが出来る。
義経の奇襲も成し得ると実感!

今日のゴール場所、クフ王のピラミッドを目指して砂漠を走る。
今日はクフ王のバス乗り場から帰るつもりだ。
クフに着くまでに、ガイドといろんな事を話した。
不思議なことだが、英語でこんなに話せるとは思わなかった。
エジプトなまりがあって、30はサルティー、40はフォルティーと、巻き舌になる。
始めはわからなかったが、話しているうちにわかってきた。
ほんとに英語は話せないのだが、ほんとに不思議と理解できてしまった。
やはり必要に迫られた時には、集中力が違うのだろう・・・

午後4時過ぎだったが、クフ王のピラミッド付近まで到着。そこで馬を降り、ガイドとエジプト流の別れの挨拶をする。例の、頬と頬をくっつける挨拶だ。
(やっぱり髭がチクチクした・・・・・)
少し多目のバクシーシを渡し、ガイドと別れる。
ピラミッド登頂を仲介してもらったり、ど素人に馬を全力で走らせてもらったり、砂漠のど真ん中でシャイを飲んだり、ほんとにいいガイドに当たったと思う。偶然同じガイドと出会ったのだからね!

ピラミッドの入場エリアは午後4時半で閉鎖。
もうほとんど人影はみえない。
本日最後の観光客が俺だったかもしれない。
カイロを離れるつもりなので、もう当分ここへは来ない。
遠ざかるクフ王のピラミッドを何度も振り返りながら、バス乗り場へ歩いていく。

ピラミッド登頂、馬にまたがり砂漠を疾走、砂漠のど真ん中で、老人と子供とガイドとシャイを飲む。
ピラミッドを振り返るたびに思い出す。
「エジプトを出発する前に、最後にもう一度ここに来よう!」
そう決めたのだが、結局はこの日が最後のピラミッドとなってしまった。

さらば、砂漠のピラミッド!



3月19日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ラムセス駅へ

ピラミッドを後にし、エアコン付きのバスに乗り込む。
乗車賃は2LE(36円)
お金を払うと乗車券をもらうのだが、この運転手はくれなかった。
別に降りるときに必要なわけではないので、領収書のようなものなのだ。
きっと俺が払った2LEは、彼の懐に入ったのだろう・・・

日本でいえば長距離観光バスを利用した路線バスであり、出入り口は前に一つだけである。
エジプトではちょっとリッチな路線バスである。
運転手の真後ろの席に座り、
「ラムセス駅に着いたら教えてくれ」と、頼んだ。

ラムセス駅はエジプトのターミナル駅であり、全ての起点がこの駅となっている。
エジプト最南部、アスワン、アブシンベルへ行く為に、前売りで切符を買おうと思ったのだ。
求める切符は、「ワゴン・リー」と呼ばれる、高級寝台車の切符だ。

人もまばらなエアコンバスが動き出した。
ピラミッドが見えなくなるまで、何度も後ろを振り返った。
基本的にバス停はないが、人が多く溜まっている場所がバス停代わりとなる。
運転手に手を挙げ、乗る意思を伝える。
バスは速度を落とし、乗客は飛び乗ってくる。
普通の路線バスと違い、出入り口が一つしかなく狭い為、止まってくれる事もあるから、乗り降りは楽かもしれない。
始発のピラミッド前ではガラガラだった車内だが、徐々に込み始めてきた。
乗ってくる乗客も、小綺麗な女学性やYシャツを着た男性が多かった。
扉の直ぐ近くに俺は座っていたから、乗り込んでくる乗客はほとんどといっていいほど、俺の顔を覗き込んでいく。
路線バスに乗る日本人は珍しいのかもしれない。

渋滞する道路を何十分乗っただろうか、
運転手が「ラムシィ~ス」と、叫んだ。
「シュックラン」(ありがとう)と言って、バスを降りる。
バスはラムセス駅からやや離れた所で、俺を降ろした。
必ずしも駅前ではないというのが、エジプトらしい。

デタラメなエジプトの道路を横切ったりしながら、ラムセス駅にたどり着いた。
一つ困ったことは、ワゴン・リーは、ドルかユーロでないと、チケットを買えないという事だった。知ってはいたのだが、エジプトポンドと日本円で何とかなるだろうと、そう思いチケット売り場へ向かったが、やはり相手にしてもらえなかった。
手持ちの日本円をドルにチェンジするのは、エジプト現地では不可能だった。換えるためには闇両替しかないのだ。
ちょっと駅で困ってしまったのだが、ツーリストポリスが俺に近づいてきた。
身振り手振り、英語エジプト語で事情を説明すると、
「マーレイシュ」(心配ない)と言って、こっちについて来いという。
ポリスについていくとろくでもないという事は、実体験でわかっているのだが、そんな経験も楽しみで、ポリスについていった・・・・・



3月18日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

下心あり!親切なツーリストポリス!

ツーリストポリスについていくと、まずは駅構内の売店で、何やら話をしている。
売店のおじさんは新聞を広げ為替レートを見ている。
日本円の1万円札を渡すが、初めて見たのかも知れぬ、1万円の価値観がまるでわかっていない。
「US100$と同じ位の金額だ。」
そうはいってみたものの、おじさんにはお手上げ状態のようだった。
何だかんだで30分近くその売店の中にいて、狭い店内で、俺はシャイを飲んでいた。
もちろん無料である。

どうやら完全にあきらめたらしい。1万円札を受け取ると、ポリスはまたも後をついて来いというようなしぐさをする。駅をでて向かいにある小さなホテルに入っていった。

フロントの人は俺を見るなり、英語で話しかけてきた。かなり達者な英語を使う。英語が苦手な日本人にもわかりやすいように、ゆっくり簡単な英語で話しかけてくれた。
「ノープロブレム!」
そういうと、1万円札を誰かに渡し、その誰かは街へ消えていった・・・・・
「ピラミッドの時と似た感じだなぁ~・・・」
そう思ったが、特に心配はしていなかった。

男が戻ってくるまで30分以上あっただろうか、ポリスもいなくなり、フロントマンは俺に執拗にナイルディナークルーズやアスワンーアブシンベルールクソールツアーを勧めてきた。
観光地にありがちな、宿代は安いがツアーを斡旋する、ちょっと迷惑なホテルと言うやつかも知れぬ。
ただ、アスワン、アブシンベル、ルクソールは自分も行くつもりだったので話を聞いてみた。
車中2泊、豪華クルーズ2泊、三ツ星ホテル2泊の6泊7日でUS270$
想像していたよりもかなり安い!
地球の歩き方では3泊4日で850$(豪華クルーズは別料金)の表示もあったので、その安さにびっくり!
速攻で申し込んでしまった。
また、カイロ市内のナイル川クルーズ、ベリーダンス、民族舞踊つきナイルディナークルーズも150LE(2700円)!
こちらは早速明日行く事にした。
アスワンーアブシンベルールクソールツアーは、あさっての出発だ!
思い立ったが吉日、決断は早かった。

あまりにも安すぎて、疑うことを忘れてしまっていたのだが、このツアーは大正解の選択だった。日本でオプション予約をしたら、10万円弱は費用のかかるツアーなのだ。ディナークルーズも1万円位する。しかも、俺は個人参加なので、本来ならこの倍近く費用がかかるのである。
ラムセス駅前「CIAO HOTEL」のMRシャウカットさん、彼とはツアー終了後もいろいろとお世話になった。

ツアーの話で盛り上がっていると、先ほどの男が戻ってきた。日本円はドルではなく、エジプトポンドに変わっていた。
「まぁ~高級寝台列車ワゴン・リーには乗らなくなったから、まぁ~いっか・・・」
USドルは必要なくなったので、ちょうどよかった。両替レートもまともだったしね!(ピラミッドでは、バクシーシでぼったくられたが・・・)

いつしかあのポリスも戻ってきており、ホテルのフロントでは、シャウカットとホテル滞在の台湾人と男とポリスと俺とで、わけのわからない盛り上がりをしていた。
明日のディナークルーズ、あさってのアスワンツアーについての打ち合わせの後、ホテルのフロントをポリスと一緒に出た。
「アーユーハッピー?」
(んっ、砂漠で聞いたせりふだが・・・)
「アイム、ベリーハッピー!」
「シュックラン(ありがとう)」
そういうと、ポリスは親指と人差し指をこすり合わせ、小声で、
「バクシーシ、バクシーシ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
やっぱりそうか・・・・・
まぁ~しかし、ここまで世話を見てくれたのだからよしとしよう。
バクシーシを渡すと、彼はニコニコしていた。
「マアッサラーマ(さようなら)」というと、彼は駅の雑踏の中に消えていった。

よく考えてみる
あのポリスの本来の仕事は何なのだろうと・・・



3月17日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ディナークルーズ

昨日、CIAO HOTELで予約したとおり、お迎えの運転手が6時半に、俺の宿泊するコンコルドホテルのフロントで待っていた。
軽く挨拶を交わし、車に乗り込む。車の中にはもう一人先客がいた。イラク人だった。
今回はこのガイドを含めて3人でのクルーズ船への乗り込みとなった。

ナイル川沿いに車は走り、あっという間に目的地に着いた。宿泊ホテルからでも歩いてこれそうな距離だった。
ナイル川沿いには、似たような作りのクルーズ船が多数停泊していた。
その中の1隻に乗り込み、クロスのひかれたテーブル席に着席する。周りは外人だらけだった。当たり前だが・・・・・
金髪の目立つヨーロッパ人団体客が約6割、集団行動の目立つ中国人団体客が約3割、俺を含むそれ以外が約1割の比率。
俺はいつでも少数派だ・・・・・

基本的にはビュッフェスタイルだが、料理の量が少ないので、一度盛り付けたらそれで終わりだ。スパゲッティとローストビーフはシェフが切り分けてくれる。それに並ぶ長蛇の列が、ちょっと情けない。盛り付けてもらい再び席に着く。ちなみにドリンクは有料だ。ちょっと高い。みんなそれを知っているのか、ドリンク持参組が多かった。ホテルでその事を聞いてはいたが、あえて持参する必要もないと思っていたから、持込はしなかった。そしてウェイターにビールを注文した。ガイドとイラク人にも勧めたのだが、やはりイスラム教徒。アルコールは駄目だということなので、ジュースをご馳走した。ガイドへのバクシーシ代わりだ。ちなみにビールは約25LE(450円)。なるほど、エジプト物価からしたら、かなり高い。公務員月給の16分の一、2杯飲んだら8分の一だ。

気づかぬうちに、船は動き出していた。
ナイル川沿いの高級ホテルの灯りがとても綺麗だった。
すれ違う船、並んで走るクルーズ船、道路もそうだが、川の上でも交通無法地帯の様相を呈している。(それほど危険でもないが・・・)

クルーズ船内では、イベントが始まろうとしていた。
写真左端はエジプト人ガイド



3月15日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ベリーダンサー

イベントの第一弾は、デュエットによる歌。
そこそこ聞き応えはあるが、誰も関心を寄せていない。
ステージには椅子に座ったバンドマンが4人ほどいた。
歌が終わり、バンドマンの演奏が、怪しいリズムに変わる。
いよいよベリーダンサーの登場のようだ。

さすがに船内も、熱気を帯びてきた。カメラを構える男たち。
(女性も構えていたが・・・)
船内の照明が暗くなり、激しいリズムに合わせてベリーダンサーの登場となった。
さすがだ、ヨーロッパ系の盛り上がりは凄い!
負けじと中国人達も盛り上がる。
カメラのストロボがあちこちで光る。
(もちろん俺もその中の一人だった・・・)
こんな時にずうずうしく、カメラを撮っているのは、実はイスラム諸国の男性達だった。
俺と一緒にいたイラク人も、ベリーダンサーに密着しそうな距離で、写真を何枚も撮っていた。
彼は仕事でエジプトに来ている時に、イラク戦争が始まり、イラクには奥さんと子供が残っていると、そう言っていたのだが・・・・・



3月14日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ベリーダンサー2人目

もしかすると最初の人と同じ人かもしれない。
衣装だけチェンジしたのかも。
この人は各テーブルを廻り、かなりきわどい振り付けをしていた。
船内中央でも、希望者を募り、怪しい振り付けをしていた。
もちろん、俺と同席していたイラク人は中央のステージで、怪しい振り付けをして楽しんでいた。
ほんとに楽しそうだった・・・・・



3月13日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

感動!ファジーダンス!

ディナークルーズのショーはベリーダンスだけだと思っていたのだが、その後に登場したのが、ちょっと歳をとったイケメン男性によるファジーダンスだった。
(俺より若いかも・・・・・)
旋舞とかスーフィーダンスとか、呼び名はいくつかあるようだ。
正直、ベリーダンス以外は興味なかったのだが、このダンス、一度見たら一目惚れしてしまった。

廻る廻るとにかく廻る。
30分以上は廻っていたと思う。
廻るだけではなく、廻りながらもちょっとしたパフォーマンスも見せてくれるのだ。
俺も廻りたくなったので、ホテルに戻って廻ってみたが、1分と持たずに直ぐに目が廻った・・・・

こんなダンスを見せられたら、多少のご愛嬌も許せると思うのだが、
「頬にキスして!」の、ダンサーのおねだりに、中国人女性は(ちょっと年配の人)頬にキスして周りで大盛り上がりだったが、俺の目の前に座っていたフランス人女性におねだりした時は、このフランス人女性に思いっきり断られていた。
しかもかなりキツイ感じで断られていた。
「さすが、フランス人女・・・・・」変な感動をしてしまった。
あの状況だったら、ほとんどの日本人女性は「ノー」とは言わないだろう。頬だし、あのふいんきできっぱりと断るのはかなり勇気がいると思う。
やんわりと断る人ならいるかもしれないが、あのフランス人女ほどきつく「ノー」と言える女性は、果たして何人いるだろう・・・・・

いいのか悪いのかわからないが、ヨーロッパ人はそれほど意思をはっきりさせるということなのだろう。日本人の「曖昧さ」の美学を、彼ら彼女らは理解できるのだろうか。それとも「曖昧」は罪なのだろうか・・・・・

まぁ~そんな事はともかく、この廻りっぱなしのダンスに心惹かれた俺だった。

「えっ、もし俺が頬にキスしてと頼まれたらだって?」
そりゃあのふいんきだったらしてるでしょう・・・・・



3月12日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

南部エジプトツアーへ

エジプトへ来てからカイロ滞在が続いていたが、1週間目にしていよいよ脱出だ。
ピラミッドと砂漠と馬というシチュエーションに、強烈に魅かれてしまったが、いつまでもここにとどまるわけにはいかない。
エジプトは広大だ。日本の約3倍の面積がある。全てを周るには時間が足りなくなってしまう。
CIAO HOTELのシャウカットさんの計らいにより、午後10時のカイロ発の列車に乗るまでの間、ホテルを使ってもいいというので、お言葉に甘えて、滞在ホテルチェックアウト後、午後10時までCIAO HOTELにチェックインさせてもらった。もちろん無料である。

12時ギリギリにチェックアウトをし、地下鉄ドッキ駅よりラムセス駅まで5駅。重たい大きなスーツケース一つだけだが、地下鉄にエスカレーターはない(ある駅もあるが・・・)。地下鉄駅より国鉄駅までの距離が長く感じる。国鉄カイロ駅を通り抜け、CIAO HOTELに到着。手ぶらなら楽な道のりだが、さすがにスーツケース持参ではつらかった。

フロントにシャウカットさんの姿はいなかったが、この日は午後9時半に出勤するとの事だった。事情はシャウカットから聞いているらしく、部屋に案内してもらった。シャワーを浴びて、街へ繰り出し、エジプトの国民食「コシャリ」を食べる。ごはん、パスタ、豆の混ぜ合わせたもので、味はほとんどついていないのだが、ここはエジプト。エジプト人に習い、一日一回はコシャリを食べるようにした。始めは美味いとも思わなかったが、習慣づくと、コシャリが無性に食べたくなってくる。決して美味いものではないのだが、不思議なものだ・・・・・

コシャリ屋にはコシャリしか置いていないので、適当な店でおかずを探して食べる。よく食べたのはケバブとチキンの丸焼き。至る所に店があるし、安くてボリュームがあるからだ。いつもジュースと一緒に食べていたから、太ってしまったかもしれない。
エジプト食で、ヘルシーという感覚は無いに等しい。どれも油たっぷりだし、激甘のシャイとジュース。俺の普段の生活と変わらないから、お腹を壊さなかったのかな。

腹ごしらえを済ませ、ジューススタンドで、フレッシュオレンジジュースを絞って飲む。1.5LE(27円)
このオレンジジュースを飲む事は俺の日課となっていた。

ホテルに戻り、もう一度シャワーを浴び、地球の歩き方を読みながら、いつしか寝てしまった。それでも6時前には起きたので、ホテル最上階のレストランで軽く腹ごしらえをし、出発の準備を整えフロントに降りて行った。
ミスターシャウカットが笑顔で迎えてくれた。
もう一度ツアー内容を確認し、ベルボーイ(お年寄りだが・・・)が、駅まで荷物を運んでくれた。
バクシーシは要求されなかったが、当然のチップとして数エジプトポンドを渡した。

一等列車に乗り込むと、日本人が3人ほどいた。久しぶりに見た日本人だった。座席は進行方向右側が1列、左側が2列。俺は1列シートだったので、ゆったりと、長旅を満喫できそうだった。片道約10時間(実際は12時間近くかかった)

埃だらけで綺麗とはいえない列車が、ゆっくりと動き出した。
いよいよカイロを離れ、ナイル上流域、アスワンへ出発だ!



3月11日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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