流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2004年10月を表示

砂漠の町から首都カイロへ

砂漠の町バウィーティから、カイロ行きの大型バスに乗り込む。
あっという間の3日間だった。
砂漠なんて見るものはそれほどないと思っていたのだが、エジプトのバフレイヤ砂漠は見所満載、超お勧めの砂漠だった。
完全な砂漠のど真ん中というわけではないから、バウィーティの町の周辺の温泉やソルトレイクなどの水資源、ブラックマウンテンやクリスタルマウンテンなどの小高い山、ラクダの放牧に洒落たキャンプ場、砂漠以外にも楽しめる事がたくさんあった。
そして当然、黒砂漠、白砂漠の幻想的な世界。
時の経つのはあっという間の、バフレイヤ砂漠ツアーだった。

大型バスは行きの時にも立ち寄ったドライブインに立ち寄る。
シャイを飲んでいたら便意をもよおしてきたので、エジプト式トイレへ入る。
砂漠では全然トイレへ行く気配すらなかったが、砂漠を出た途端にトイレへ行きたくなるとは、ラッキーだった。
砂漠ツアー参加前に下痢だったから、砂漠でのトイレを非常に心配していたのだが、結局砂漠では無事にトイレへ行くこともなく、元気そのものだった。
砂漠突入前後はやや下痢気味だったことを考えると、砂漠で便意をもよおさなかったのは奇蹟にちかいかも。
(砂漠で人生初体験となる「野グソ」を体験したい気持もあったが・・・)

エジプト式トイレをでて、再び2杯目のシャイを飲む。
バスに乗り、後は砂漠ロードをカイロまで一直線だ。
途中でギザのピラミッド横を通ったので、バスからパチリ!
バスはカイロのトルゴマーンバスターミナルではなく、ギザ駅周辺で乗客全員を降ろした。
道路が混雑しているとの事で、こういう結果となったようだ。
エジプトらしいというかなんというか・・・・・
バスターミナルに迎えの車が来ていると思った俺たちだったが、地下鉄ギザ駅よりさくらホテルへと向かう。

のんびりした砂漠の町バウィーティから、喧騒の町カイロへ。
エジプト滞在もあとわずか・・・・・



10月10日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

洞窟ホテル「ギュミュシュ」

おじいさんのオンボロ車に乗り、向かうは洞窟ホテルギュミュシュ。
オトガルからはほんの数分の距離。あっという間に到着だ。
チップを渡そうとしたが、いらないとおじいさんはいう。
どうやらここのホテルのオーナーの、お父さんのようだった。
(違うかもしれないが・・・・・)
中庭にはトルコ人女性2人組とトルコ人カップルとオーナーがいた。
早速オーナーにチャイをご馳走になる。
トルコ人女性2人は看護婦、カップルの女性はモデルという事だった。
オーナーの怪しい英語と日本語で、中庭はとても盛り上がった。
会話帳を手に、俺も精一杯トルコ語で話しかける。
さらに盛り上がる。
ただ残念だったのは、この二組とも今日でこのホテルを去ってしまうという事。
今日は日曜日だった。
「昨日泊まっていればなぁ・・・・・」
トルコ人との友好を深められたのだが残念だ。

看護婦がチェックアウトをし、カップルとオーナーと俺で話を続けていると、ホテルの目の前を日本人らしき女性が通り過ぎようとしていた。
オーナーが大きな声で呼び止める。
英語、日本語で声を掛けると、女性は足を止めた。
怪しげな表情をしながら、彼女はホテルの中庭へやってきた。
日本人女性だった。彼女にもチャイが振舞われ、更にテーブルは盛り上がった。
後で聞いたら、
俺は日本人には見えなかったらしい・・・・・
日本語が上手だと思ったらしい・・・・・



10月10日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

ギョレメ

カッパドキアといえば奇岩と洞窟ホテル。
となると、向かうは当然ギョレメの町となる。

ネブシェヒルのオトガルから10分位だろうか、奇妙な形をした奇岩の大パノラマが広がり、マイクロバスはギョレメの町に到着した。
素朴な感じのする町である。
大型バスはほぼ満席だったが、マイクロバスには数人しか乗っていなかった。
噂では客引きがしつこいと聞いていたが、ギョレメのオトガルはがらんとしており、客引きは一人もいなかった。

まずは宿探し、
せっかくギョレメへ来たのだから、洞窟ホテルに泊まりたい。
強行日程での唯一のホテル滞在になる。
そこで、全室洞窟部屋の「ギュミュシュ」をめざす。
地図を広げているとおじいさんが、
「どこへ行くんだ?」と、声を掛けて来る。
無視するかどうかちょっと悩んだが、初めて来た町だし、いきなり無視するのもなんだかなと思い、「ギュミュシュ」と告げた。
するとおじさんは、「OK!」と言って、俺を車に案内した。
ちょっとオンボロの車だった。送ってくれると言うのだ。
この手の展開はろくでもないというのが、エジプトでの経験だったが、なにしろスーツケースが大きく重く、楽をしたいという思いと、万が一の場合はまた空手の嘘をついて乗り切るか・・・・・という考えもあり、おじいさんの車に乗る事にした。
おじいさんだからね・・・・・



10月10日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

カイロのシーフードレストラン

バフレイヤ砂漠からさくらホテルへ戻ってきたが、その日のうちにツアーで一緒だったカップルは、ホテルを去っていった。
もう一人の女の子も、翌日にはルクソールへと旅立って行った。
去るものがいれば、来る者もいる。
東京から来た小野さんと一緒に、食事に行く事になった。
タフリール広場(地下鉄サダト駅)のシーフードレストラン「アスマーク インニール」へ行った。
地球の歩き方にも載っている店だ。庶民的と記載されている。
メニューを見るがさっぱりわからない。
値段も高いような気がする・・・・・
氷を敷き詰めたショーケースに魚が並んでいたので、それを指差して注文をした。
この時の予想では100LE(エジプトポンド)を超えていた。
庶民どころか高級店である・・・・・
汚いナイル川の魚は食べたくなかったが、海の魚は1種類しかなく、仕方なくナイル川の魚も頼んだ。
それが写真の魚だ。
名前はわからない、味も川魚独特の臭みがあるが、日本の川魚もこの程度の臭みはある。許せる範囲だ。
しかし、グロテスクな料理だ・・・・・



10月9日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ネブシェヒルのオトガル

トルコの旅は長距離バスが中心になり、
その各都市の拠点となるバスターミナルを「オトガル」という。

トルコ最大の観光名所カッパドキアは、
ネブシェヒルのオトガルから、ギョレメ、アヴァノス、ユルギュップ、へとマイクロバスでそれぞれ乗り継ぐ。

メトロ社はギョレメへ直接乗り付けていないので、
ここでマイクロバスに乗り換える。
イスタンブールからここまで約10時間位だった。
予定よりもかなり早かった。
豪華バスとはいっても、なかなか寝付けないものだ。
体調はいまいちかな。

さぁ~ここから奇岩のギョレメへ出発だ。



10月9日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

トゥズ湖のドライブイン

バスは走り続け
朝方2度目のドライブインに停留
トゥズ湖のほとりのドライブイン
写真ではわかりずらいかな・・・・・

カッパドキアまでもう少しだ



10月8日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

トルコのドライブイン

23時ハレムガラジュ発、ネブシェヒル行きの長距離バスに乗る。

バスに乗るとチャイのサービスがはじまる。
エジプトと違い無料である。お菓子のサービス。
お手拭代わりの香水、
コロンヤと呼ばれる液体を手に振り掛けてもらい、手や首筋に塗りつける。
柑橘系のいい匂いがする。

霧でほとんど前が見えない状況だが、バスはかなりのスピードで山を越える。
夜中の2時位だっただろうか、バスは最初のドライブインに停留する。
メトロ社の立寄るドライブインは、トイレチップの必要がない。
日本のSAと似ている。

外は肌寒い
チャイを飲んだ
ドライブインを通り過ぎていくヘッドライト
夜の灯りは旅行者を感傷的な気分にさせる



10月8日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

シーフィッシュ

こちらはまぁ~ベーシックなスタイルのシーフィッシュ。
やはり名前はわからない。
日本でも知られている名前だったような気がするが・・・

さてお会計。ところが最初に予想した金額よりかなり安い。
どうやら料金表は1kgあたりの料金だったらしい。
(不確かだが・・・)
当然、1kgも食べてはいないので、それよりも安い計算になるわけだ。
(不確かだが・・・・・)
それでも庶民的ではなく、中級店に分類されるべきかな。
(日本的価値観なら庶民的だが・・・)

ちょっと得した気分で店を出る。
ジューススタンドで、フレッシュオレンジジュースを一気飲みする。
1.5LE(27円)
宿に戻り、明日はアレキサンドリアへ行く事にする。



10月8日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

強行日程カッパドキアへ

イスタンブールを離れ、
奇岩で有名な世界遺産カッパドキアへいく事にした。

トルコ国内移動は電車よりもバスがメインとなる。
数あるバス会社の中では、今回乗車したメトロ社が1番であった。
窓口での対応、チケットの記載内容、無料トイレ、車内サービスなど、全ての点で、他のバス会社に優っていた。
バスは豪華メルセデスベンツ社製。
トルコ国内を移動するなら、メトロがお勧めだ。

カッパドキアまでバスで12時間の旅。
実はこの後パムッカレへ10時間、イスタンブールへ11時間という、1泊4日長距離バスでの強行日程だったのだ。
ほんとに疲れた・・・・・

ホテルをチェックアウトし国鉄クムカプ駅までスーツケースを引っ張る。
2駅目が終点スィルケジ駅。
今日は大きなスーツケースがあったので、トラムに乗って終点エミノニュまで1駅。
フェリーに乗って降りたところがバスターミナルのハレム・ガラジュだ。
フェリーは約20分でアジアとヨーロッパを結ぶ。

さぁ~これからはトルコのアジア大陸を周遊だ!



10月8日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | TURKEY | 管理

86億トルコリラ、ボッタクリバー体験!

声を掛けてきた小柄なトルコ人の中年男性。
見た目気弱な感じだ。
「いい店を知っている、トルコ、ロシア、ウクライナ、ジャパニーズ、」
「4000万トルコリラ(約3200円)」
「ノープロブレム、OK?」
なに・・・・・
「ジャパニーズ?4000万トルコリラ?」
うなずく男。
その男がとても人を騙すような人間にみえなかったので、
その男についていってしまった。
それが悲劇の始まりだった・・・・・

声を掛けられた場所から、どことなく寂しい場所へ歩いていく。
5分以上歩いただろうか、何となくやばい匂いがした。
男にわからぬように、財布の中から3万円を抜き取り、
スーツの後ろポケットに隠した。

ようやくたどり着いた店はちょっと繁華街から離れた場所。
ドアの外からは大きな音が漏れている。
扉を開けると、派手な衣装を着たウクライナ女性がいた。
日本の場末のキャバクラのようなふいんきだった。
数組の男達が飲んでいた。カウンターで飲んでいる男もいた。
「とりあえず大丈夫そうだ・・・・・」
あの時はそう思った。

男は女を指名しろと誘ってくる。
目の前に座っていたウクライナ人を指名した。
男も隣のウクライナ人を指名した。
会話はほとんど英語だった。
シャンパンを飲みだす女、ビールを飲む男、コーラを飲む俺。
「なぜコーラだって?」
「俺はスポーツマンだから酒は飲まないのさ!」
そういって、右手の拳をみせた。
バイク事故で右手がちょっと変形しているのだが、それを、
「空手で30cmの氷を割った時に、骨折したんだ。」
と、嘘をついた。空手の型まで披露した。
女達が俺の胸を触る。
「ストロング!」女達が盛り立てる。
「オフコース、ベリーストロング!」俺も調子に乗る。
(この冗談が後で役に立つとは・・・・・)

40分位居ただろうか、俺の泊まっているホテルへ行こうという事になった。
(この親父もついて来るのかな・・・
まぁ~初めての4Pもいいか・・・・・)
馬鹿な考えが頭をよぎる・・・・・
女達が飲んだシャンパンは6本、男が飲んだビールは2本、俺はコーラだけ。
薄暗い店でチェックを頼むと、女達は席を離れていった。
出された金額は、
8600000000トルコリラ!
いち、じゅう、ひゃく・・・・
「あっ~・・・86億トルコリラ!!!」(約70万円)
俺の隣には、初めて俺よりでかい図体をしたトルコ人が座っていた。
(手強いのはこいつだけのようだな・・・・・)
日本でも体験した事のないボッタクリバー。
さて、どう切り抜けるか・・・・・
あの時の俺はいたって冷静で、ビビル事もなく、臆する事もなく、かなり堂々としていた。
とりあえず財布を取り出し、中のお札を全て取り出す。
スーツの前ポケットも全てさらし、お金を隠していない事をアピール。
(後ろポケットは見せなかったが・・・・・)
スーツの胸ポケットに入れていたお札も取り出した。全部で1億3千万トルコリラ。
とても86億には届かない。届くわけないし、あるわけない。
財布の中にJCBのカードが入っていたのだが、それをみても何もいわれなかった。
ANA、JALのマイレージカードについて聞かれたが、答えても何の返答もなし。
友達に電話するといって、小柄なトルコ人の携帯を取り上げ、電話を架けるふりをする。
友達なんか居るわけがないが、何度も押しては繋がらないと、ジェスチャーをする。
「ポリス!」といって、警察に電話を架けるふりをする。警察の電話番号さえわからないが、これも架けるまねだけ。
向こうも全然脅してこないし、俺も金がないから払えないとあきらめ顔。
すると、隣の大柄な男が、
「OK、バイバイ。」
そういって、2000万トルコリラを俺に渡す。
もう帰れという事らしい。
店のグルの小柄なトルコ人親父を見る。
ドアを指差し、帰ったほうがいいと合図する。
納得はいかなかったが、店を出る事にする。
俺の席にいた女達の前を通り過ぎる時に、殴りそうな勢いで握手をした。
女達はビビッていた。殴りたい気分だったが・・・・・

こうして何の問題もなく、ボッタクリバーを後にした。
はらわた煮えくり返りそうだったが、考えてみれば1億1千万トルコリラしか払っていない。
(約8800円)
楽しんだ時間、飲んだシャンパンの事を考えれば、激安だったかもしれない。

懲りずにボッタクリバー近くの普通のオープンレストランで腹ごしらえ。
普通の店だが、東欧系の女性も食事をしている。
「いかん、ボッタクリに遭ったばっかりなのに、また煩悩が・・・・・」

ホテルまでは歩いて帰る。深夜2時頃だったかな。
イェニカプを離れると、通りは人通りもなくなる。
俺が歩くと、前を歩いている人が振り返り、足早になって遠ざかる。
「何度目だよ・・・・・」

ボッタクリバーで格安料金!
被害者だったのか、得したのかわからない。
ポケットに隠したお金、空手の嘘、怯まぬ態度、
全てがラッキーだった。
そして、
ボッタクリバーじゃなかったら、あのウクライナ人はよかったなぁ・・・・・
懲りない馬鹿な男である・・・・・



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