流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年4月を表示

メンカウラー王のピラミッド

クフ、カフラーと、ピラミッドを見て周り、
残すはメンカウラー王のピラミッドだけとなった。
ギザの3大ピラミッドの中では最も小さく、
高さも65,5mしかない。
クフ、カフラーの半分の大きさだ。

かつてピラミッドは王様の墓といわれてきたが、
現在ではオリオン座の星座を反映させたものだといわれている。
メンカウラーのピラミッドが小さいのは、
星の明るさを大きさにあらわした結果だとも言われている。
そういわれれば、
ピラミッドの並びと大きさは、
オリオン座の3つの星座を地表に表しているようにみえる。

ピラミッドの面は正確な東西南北を指し、
巨大石を240万個も積み上げているのに、
何千年経った今でも傾くことなく、
現代にその存在感を示している。
積み上げられた石はカイロの遙か上流、
800キロ離れたアスワンから切り出されたもの。
巨石を切り出し川岸まで運び船に乗せ、
800キロもの航海をしてカイロまで運び、
船から降ろして小高い砂漠のギザまで運び、
240万個の石を正確な測量技術によって、
高さ147mまで積み上げる。
しかも、ピラミッド内部は複雑な回廊となっており、
ただ単に積み上げただけと言うものではない。
内部には重力軽減の間と言われる空間もあり、
数十メートルもある巨石も使われているのだ。
果たして現代文明において、
機械を使わずに人力だけでこれだけの巨大建造物を作れるだろうか?
「作れるわけがない!」
しかも農閑期の3ヶ月間だけ建設し、
たった20年で作っただって?

そんな世の中の常識への疑問
自分への確信を求めたくて
エジプト、ピラミッドへ来たといっても過言ではない。
そして確信した
「エジプト人の遙か祖先が作れるわけがない」
そう断言できるほど、
それ位エジプト人はいい加減なのだ。
それとも、
数千年でまるっきり別人になったのか・・・

旅の話に戻ろう
やはり最も小さいメンカウラーピラミッドは、
観光客がほとんどいない。
クフ同様に内部へ入ることは出来る。
人数制限もないし、
内部だけに限っていえば、
クフよりメンカウラーのほうがお勧めだ。
まぁ~しかし、
やはりクフと同じく中は何もない。
「ピラミッドの中に入りたい!」と、
強く思う人以外は入らないほうがいい。
ほんとに何もないから・・・・・
ずっと前かがみで階段を昇るから、
筋肉痛にもなるし、
中の空気はよどんでいて気持ち悪い。
ちょっぴり期待したピラミッドパワーも、
感じられなかったしなぁ~・・・・・

ラクダと馬に乗っていたから楽だったが、
歩いて3つのピラミッドを周るのは、
ちょっとキツイかも。
舗装されてはいるが、当然砂漠も歩く。
乾いた空気、照りつける太陽。

こうして最初の、
ギザの3大ピラミッドは終った。
ラクダ使い兼ガイドがバクシーシを要求してきた。
「ガイド代は別料金だ」と・・・・・
「やられたなぁ~・・・」と、思いつつも、
ピラミッドで気分がハイになっていたのもあったが、
気持ちよくバクシーシを渡した。

あの店の前まで戻ると、
行きのタクシーの運ちゃんが待っていた。
「サッカーラ、ダフシュール、メンフィスの、
ピラミッドへ行こう」と。
最初の店でシャイを飲み、
サッカーラの階段ピラミッドは見てみたかったので、
行くことにした。



4月15日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

サッカーラの階段ピラミッドへ

胸高まったまま、
ラクダ、馬にまたがり、
初めてのギザの3大ピラミッド観光。
プチボッタクリ価格だったが、
日本と比較すれば激安!
砂漠のピラミッドを、
イングリッシュガイド付きで、
3時間7千円。
(3回目の時は馬だけで、
3時間1500円位だったかな・・・)

いろいろあった初ピラミッドだったが、
そのまま今度は、
サッカーラの階段ピラミッドへ行った。

ギザのピラミッドより古く、
独特の形状をしたピラミッド。
ピラミッドコンプレックスという、
複合建築物も綺麗な形で残っており、
一つのピラミッドとしては、
なかなかのものである。

タクシーの運ちゃんを駐車場で待たせ、
一人、サッカーラのピラミッドを見てまわった。
回廊のような入口を通り砂漠へ出ると、
機関銃を持ったポリスが手招きをする。
手招きされるままついて行くと、
立ち入り禁止の場所や、
写真撮影禁止の場所での撮影など、
お構いなしで何でもOKとの事。
何枚も写真を撮ってくれるし、
ずいぶん親切だな~と、
そう思ったのだが、何の事はない、
バクシーシが欲しいだけの事だった・・・
遺跡を監視するべき人間が、
チップ欲しさに何でもありとなってしまう。
エジプトらしいといえば、そうなってしまう。
骸骨のあるところで写真も撮ったし、
まぁ~ここはほんの気持ち程度の、
バクシーシを渡した。

規模というかスケールは、
圧倒的にギザのピラミッドに見劣りする為、
見る順番を間違えたような気もするが、
こじんまりとまとまっているので、
ここへ行って損はないだろう。

1時間ほどいただろうか、
駐車場に戻り、
運ちゃんと飯を食べに行く事にした。
俺のおごりで・・・



4月14日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト人との食事

ギザ、サッカーラと周ったあと、
ダフシュールやメイドゥームのピラミッドへも行くかといわれたが、
1日で4箇所もピラミッドを周る気はしなかったので、
「飯をおごるから食事にしよう」と言った。

ギザでは3大ピラミッドの他に、
小さな6つのピラミッドを見たし、
サッカーラでも階段ピラミッド以外に、
小さなピラミッドを見ていたから、
すでに10個以上のピラミッドを見ていたのである。
そりゃ飽きるよ・・・・・

タクシーの運転手に案内されたレストランは、
オープンテラスのレストランだった。
なかなか洒落た感じだったが、
さすがはオープンテラス、
たくさんの蝿たちが出迎えてくれた・・・・・

エジプトの代表的なパンといえば、
「アエーシ」といわれる、
ザラついた薄っぺらなパン。
何枚か重ねて出てくるのだが、
1番上のパンは蝿の溜まり場となっていた。
2番目、3番目のパンから食べていたが、
蝿を追い払う気力もいつしかなくなり、
気がつけば1番上のパンも食べていた。
運ちゃんと一緒に・・・・・
チキン料理とピクルスのようなもの、
そしてペースト状の野菜?だろうか、
パンとチキン以外は嫌いなものだったので、
食べなかった。
現地の物を食べようと思ってはいたのだが、
やはり野菜嫌いだけに駄目だった。
生水は飲んでいたのだが・・・・・

食事を終え、
店のオーナーと記念撮影。
この時初めてエジプト式のさよならをした。
いわゆる、
頬と頬をくっつける挨拶だ。
左頬、右頬の順でくっつける。
オーナーのひげがチクチクした・・・・・

タクシーの中では、
会話帳を手に、
いろいろアラビア語(エジプト語)を話した。
とにかく単語を言うだけだったが、
なかなか楽しかった。
観光客用の運転手だから、
向こうは英語は達者なのだが、
俺の英語は小学生以下だし、
やはりエジプト人なのだから、
エジプトの言葉で会話しなきゃね!

ナイルヒルトンの前でこのタクシーに乗り、
途中で土産屋に寄られたりとしたが、
約9時間くらいチャーターした事になる。
ラクダ、馬、食事にタクシー代。
結局両替した1万円は全て使い切ってしまった。
エジプト人公務員の月収以上を使った事になる。
俺としては全然使っていないような金額だが、
この金銭的価値観の差が、
外国人観光客、エジプト人にとって、
歪み、ひずみを生んでしまうのだろう。
エジプトに慣れるにしたがって、
金銭面でエジプト人と戦う場面が多くなる。
平気で10倍以上も吹っかけてくる事もあるからね・・・

とりあえず、
ピラミッド観光初日は満足のいくものだった。
そして、
ギザのピラミッドに魅せられた俺だった。
(この後、3回も行くとは・・・)



4月13日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ピラミッドの興奮冷めやらず

初めてのピラミッド探訪を終えても、
いまだ興奮冷めやらず。
ホテルに戻り
シャワーを浴びても
食事をしても
ベッドに横になっても
頭の中はピラミッドのことばかり。
いてもたってもいられないとは、
こんな事をいうのだろう。
翌日またピラミッドへ行く事になる。

翌朝ホテルでのブレックファースト
相変わらず卵料理とオレンジジュースで、
腹を満たす。
ちなみにホテル内で蝿は殆どいない。
レストランで昨日も見かけた、
ヨーロッパ系女性と挨拶を交わす。
ウェイターも俺の事を覚えており、
「グッドモーニング!」と声を掛けられる。
「サバーヒルヘール!」(おはよう)と、
エジプト語(アラビア語)で答える。
エジプト語を話すと、
向こうの顔が和むのがわかる。
いくら英語が通じるとはいっても、
やはり現地の言葉での挨拶、会話こそが、
最高のコミュニケーション。
日本にいる外国人に、
「グッドモーニング」と英語で言われるよりも、
「おはよう」と日本語で言われたほうがいいよね。
それと同じ事。
実は今回の旅で感じたのだが、
何カ国も旅をして英語の出来る人ほど、
この現地の言葉で話すと言う事をしない。
すべて英語で片付けてしまおうとする。
確かに便利でスマートだが、
せめて挨拶ぐらいは現地の言葉を・・・
と思うのは、
俺が英語を話せないからかな・・・・・

2杯目のシャイと
3杯目のオレンジジュースを飲み干し
ピラミッドへの出発の準備をする。
今日の1番の難関は、
路線バスでピラミッドへ行く事だ!
そう、この路線バスというのが、
大変なくせものなのだった・・・・・



4月12日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト路線バス

行先表示はアラビア語
基本的に停留所はない
そして停止しない
飛び降り
飛び乗りが基本

そんなバスに乗ろうとしているのだ。

ホテルの目の前もバスが通っているのだが、
あのバスに乗るのかと思うと気が引けた・・・
バスからはみ出ている者
走っているバスに飛び乗ろうとして乗れなかった者
走っているバスから飛び降りる者
バスはオンボロで、
エンジンがむき出しのバスもある。

とりあえず、
人が多い場所では停車するので、
そこから乗ろうと思った。
が、しかし、行先がわからない。
20分ほど様子をうかがっていたが、
やはり不安だった。

ホテル前からバスに乗るのはあきらめ、
タフリール広場のバスターミナルから乗る事にした。
始発場所なので、初心者でも安心だ。
飛び乗らなくていいし、
周りの人や運転手に聞く時間もある。
宿泊ホテルからタフリール広場まで、
歩いていくことにした。
地下鉄なら1駅の距離だ。
汚いナイル川を越えると、
タフリール広場だ。
広場といっても公園ではない。
大きな交差店のことだ。
ピラミッド行きの目安となるのは、
アラビア語で書かれた「997」の数字。
右も左もわからないバスターミナルで、
アラビア語で書かれた997を探すのは、
大変だったが、これも旅の醍醐味。
苦労して見つけたほうが、
その有り難味や感動は大きい。
2人のエジプト人に尋ね、
やっと見つけた997番のバス。
もちろんオンボロ、エアコンなし。
ピラミッドまでは50PT
(100PTが1LE、約18円)
ホテル前の観光客用のタクシーだと、
50LE(900円)取られる事もあるから、
路線バスなら9円、100分の1なのだ。
日本的感覚なら、
ピラミッドまで50LEでも納得なのだが、
現地価格に慣れてくると、
その価格はボッタクリ価格となってしまうのである。

始発場所から安心して乗り込んだバス、
ピラミッド行きではあるが、
実は終点がピラミッドではなかったのである。
何も知らず終点で降りた俺は、
そこで途方にくれてしまった。

「何もない、ピラミッドも見えない、
人もいない、一体ここはどこなんだ・・・・・」

観光客なんて来るような場所ではない、
近くの小学生がじろじろ見ている、
とりあえず歩いた。
少し歩くと遠くの方に馬がいた。
「あの馬に乗るしかない!」
そう思うと小走りに馬の方へ向かった。
一瞬見失ったが、
路地を曲がると砂漠へ通じる道となり、
たくさんの蝿とともに、馬が繋がれていた。
「馬、ピラミッド!」
なんとか通じたようだった。
砂漠へ出るとやや遠くにピラミッドが見えた。
「100LEしかもっていない」
と伝えると、英語で、
「ノープロブレム」
一安心した。
一時はどうなってしまうのだろうと思ったが、
昨日に続き馬にまたがる。
蝿だらけの路地から砂漠へ出る。
今回のピラミッド探訪で、
ピラミッドを登ることになるとは、
この時思いもしていなかった・・・・・



4月11日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ピラミッド登頂へ

路線バス終点で降りた時は、どうなる事やらと思ったが、無事(?)馬に乗り、ピラミッドへ向かった。

臭くて小汚い路地、当然人も住んでいる。
馬やロバもたくさんいるから、かなり悪臭がする。無数の蝿たち。そんな場所で馬にまたがり、
砂漠のピラミッドへ。

砂漠へ出ると、
やや遠く離れた場所に、
ピラミッドが見える。
歩いていけない距離ではないが、
やはり馬に乗って正解だったろう。
距離的問題もあったが、
それより何より、
この馬使いのガイドが、
かなり俺の融通を聞いてくれたからだ。

昨日のガイドよりもかなり親切で、
いろいろ聞いたり聞かれたりした。
会話の90%は英語だった。
9%はエジプト語で、
残り1%が日本語。
「山本山~、海苔海苔~!」
一体誰が教えたんだ?

英会話能力は殆どないのだが、
不思議と言葉は通じた。
単語を並べたいい加減な英会話だったが、
何とか通じるものだった。
「バイザウェイ、パハップス」
なんて言葉は、初めて発した。
よく覚えていたものだ・・・・・

ガイドと並んで砂漠を乗馬
会話を楽しみながら、乗馬を楽しむ。
灼熱の太陽の下だが、
のんびり優雅な時間でもあった。

そして俺はガイドに切り出した。
「ピラミッドに登りたい!」
駄目もとで言ったのだが、
「OK! ノープロブレム!」
何とOKとの事だった。
知っているポリスがいるから、
彼に頼めば大丈夫だとの事。
ピラミッドは転落死者が多数出ており、
ピラミッド自体の風化、崩落防止の為、
登頂禁止となっているのだが、
まさかのOK。

日本にいるときに調べたのだが、
警官にチップを渡し、
深夜の登頂をしたとの情報はあったが、
(グラハムハンコックも登っている)
まさか真昼間に登頂できるとは、
思ってもみなかったのである。
観光客が多く、警備の厳しいクフ王や、
頂上部分が化粧岩で覆われツルツルの、
高さ世界一のカフラー王のピラミッドは、
さすがに昼間は無理だが、
3大ピラミッドの残る一つ、
「メンカウラー王なら大丈夫!」との事だった。

高さは65mしかないが、
それでも65mもある。
石段の大きさも腰から胸くらいの高さがある。
他の観光客にばれないように、
また、他のポリスにばれないように、
ピラミッド内部へ入れる、
玄室入口の反対側の面から登る事になった。
しかも頂上までは警官の案内付きで。



4月10日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ピラミッド登頂!

馬を降り、
カメラ以外の荷物はガイドに預け、
水も持たずにピラミッド登頂を始めた。
登ってはいけないピラミッド
見られてはいけないのに真昼間
最高のスリル!
登る前から鼓動は早かった
そして、
灼熱の太陽と乾燥した空気、
1段ずつあがるというよりは、
1段ずつよじ登る格好の登頂
こんな事を高さ65mの頂上まで続けるのだ。
体力はあっという間に消耗し、
10段も登らないうちに相当バテテしまった。
しかも最悪だったのは、
「水を持ってこなかった事。」
乾いた空気で喉がカラカラになり、
喉の粘膜で気道がふさがれるような、
息がとても苦しい状態。
唾を飲んでもどうにもならない。
流れる汗を喉に届けようとするが、
どうにもならず。
案内役の警官はどんどん先に進み、
とうとう追いつけなくなった。

「まだ3分の1も登ってないのか・・・」
「何て馬鹿な事してんだろう・・・」
「まさか死んじゃうのかな・・・」
絶望と挫折を味わいそうになったが、
案内役警官はメチャクチャ元気だった。
俺のいる所まで引き戻ってきて、
少し休もうということになった。
元気な警官をみていたら、
「エジプト人に負けてられない!」
そんな気持ちになり、
「これっぽっちで死ぬわけないよな・・・」
あっという間に開き直り。
途中休み休みだったが、
再び頂上を目指した。

眼下を見ると、全てが小さく見えた。
人の大きさも蟻粒のようにみえた。
地上の人間から、
俺の姿はわかるのだろうか?
そしていよいよピラミッド頂上へ

「やった~!ついに登った~!」
とうとうピラミッドの頂上にきてしまった。
ほんとに登ってしまった!
何か凄いことをした達成感だった。
喉が最悪の状態だったからだろうが、
そんな状況だからこそ、
達成感も大きかった。
目の前にはそれまで見えなかった、
カフラー王のピラミッドが建っている。
こっちのピラミッドの方が、
高く見えるような錯覚もした。
そんな光景も最高の瞬間だった。

ほんとうは頂上で記念撮影、
座禅を組んでピラミッドパワーを、
感じたかったのだが、
何しろ登頂禁止の建造物。
頂上からの撮影だけはしたが、
記念撮影は警官に阻止されてしまった。
「まぁ~仕方がない・・・」
頂上に立ったら周りから丸見えだからね。

降りる時は楽かなと思ったが、
実際はそうでもなかった。
高い石段から飛び降りる衝撃、
そしてやはり切れそうな喉の奥。
降りる時は飛び降りずに、
ゆっくりと衝撃を吸収しながら降りた。
あまりの喉の痛さに途中休憩もしたが、
無事に地上に降り立った。
警官にチップを渡し、
地上で待っていたガイドの元へ戻った。
「サンキュー!最高だったよ!」
かすれた声でガイドに感謝した。

ちまみに頂上付近で撮影した写真は、
遠近感、高さが感じられず、
ちょっと残念だった」・・・・・



4月7日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

砂漠を駆ける馬!

念願のピラミッド登頂を終え、
再び馬に乗ったはいいものの、
喉の痛みは全く取れず。
灼熱の太陽の下、
水分補給をせず、
カラカラに乾いた砂漠の風、
細かい砂混じりの風が、
喉の奥までまとわりつく。
無謀なピラミッド登頂だった。
この喉の痛みは二日間続いた。

ピラミッド登頂の興奮と、
どうしようもない喉の痛み。
かすれた声で、
エジプト人ガイドと会話をする。

「馬は何回目?」
「日本で1回、
昨日ここで乗ったから、3回目だ」
「そうか、じゃ~走ろうか?」
「マジ?(リアリ~?)、OKプリーズ!」

ガイドが俺の乗った馬の手綱をしごき、
ガイドの馬ともどもかなり駆け足となった。
「何て気持いいんだぁ~・・・」
はっきりいってお尻は痛かったし、
喉の痛みは増したが、
ほんとに気持がよかった。
乾いた砂漠で力のいる馬場だったが、
(おっと、競馬場かい・・・)
ピラミッドがどんどん遠ざかり、
砂漠の中にポツンと2頭だけになった。
基本的な乗馬はしたことがないので、
鞍ズレでお尻が痛かった・・・・・

昨日も見かけた砂漠の中の、
ロバに乗ったジュース売り。
昨日はキッパリいらないと断ったが、
今日はオレンジジュースを頼んだ。
ロバに掛けたずた袋から、
汚れたジュース瓶を取り出し、
栓抜きでふたを空けてもらう。
瓶の口の周りは泥だらけ。
汚れた手で、
濡れたジュースのふたを空けるから、
はっきりいってかなり汚い。
俺の手もきれいじゃないが、
泥を拭いジュースを飲む。

砂漠のど真ん中で、
ロバに乗ったジュース売りから、
ジュースを買い、
馬に乗ったままジュースを飲む。
ガイドとジュース売りの分もお金を出したから、
3人+3頭で砂漠で乾杯!

ジュースを飲み終えると、
再びピラミッドを目指し、
そこでガイドと別れた。

ピラミッド登頂を目指して、
日本を出発したのだが、
まさかこんなに早く、あっけなく、
ピラミッドに登ってしまうとは・・・・・
(この分だとナイル川遊泳と、
砂漠で野宿も出来そうだ・・・・・)

ピラミッドからの帰りは、
路線バスを使わずタクシーで帰った。
来る時に大失敗をしたし、
あまりの喉の痛さに楽をしたかったから。
乗ったタクシーはやはりオンボロで、
帰る途中でパンクした。

ホテルに着くと何度もうがいをし、
バスタブに水を張って湿度を少しでもあげ、
ゆっくり落ち着こうと思ったが、
やはり昨日同様、
ピラミッドに登った興奮で寝付けなかった。
明日は休息が必要だな・・・・・



4月6日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館

ピラミッド登頂後の興奮で、
なかなか寝付けぬ夜だったが、
朝はいつものブレックファースト。
いつもより遅い時間だったので、
よく顔を合わせる宿泊客もいなかった。
もうチェックアウトしたかもしれぬ。

今日も路線バスにチャレンジ!
ホテル前からバスに飛び乗り、
入口付近の車掌にお金を渡す。
乗って2~3分、
タフリール広場付近でバスを飛び降りる。
もうすっかり、
エジプト慣れしてきた感じだ。

今日目指すは、
「エジプト考古学博物館」
入口付近には、
大型観光バスが何台もとまり、
大勢の外国人観光客がいた。
金属探知機のゲートをくぐり、
機関銃を持った警備員に、
荷物チェックをされ、
博物館敷地に入った。

たかが博物館と思っていたが、
これほどまでに見応えのある博物館は初めてだ。
4時間、5時間近くいたかも知れぬ。
それほど見応えがあったのだ。
もしツアーで来ていたら、
充分見る事は不可能だった。
一人でよかった。

写真は博物館の外観



4月5日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館 2

外観の印象だと大きく見えないが、
なかは広く感じられ2F建てとなっている。

とにかく展示物が多すぎて、
今となっては説明できない。

「ピラミッド頂上部分」
見ればわかると思うが、
このようにピラミッドはツルツルの
化粧岩で全体を覆われていたのだ。
そしてこの石は都市カイロ建設にあたり、
剥ぎ取られてしまったのだ。
ただ単に巨石を積み上げただけではない。
ほんとにいったい、
誰がいつどうやって建てたのだろう・・・



4月4日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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