流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年4月7日を表示

ピラミッド登頂!

馬を降り、
カメラ以外の荷物はガイドに預け、
水も持たずにピラミッド登頂を始めた。
登ってはいけないピラミッド
見られてはいけないのに真昼間
最高のスリル!
登る前から鼓動は早かった
そして、
灼熱の太陽と乾燥した空気、
1段ずつあがるというよりは、
1段ずつよじ登る格好の登頂
こんな事を高さ65mの頂上まで続けるのだ。
体力はあっという間に消耗し、
10段も登らないうちに相当バテテしまった。
しかも最悪だったのは、
「水を持ってこなかった事。」
乾いた空気で喉がカラカラになり、
喉の粘膜で気道がふさがれるような、
息がとても苦しい状態。
唾を飲んでもどうにもならない。
流れる汗を喉に届けようとするが、
どうにもならず。
案内役の警官はどんどん先に進み、
とうとう追いつけなくなった。

「まだ3分の1も登ってないのか・・・」
「何て馬鹿な事してんだろう・・・」
「まさか死んじゃうのかな・・・」
絶望と挫折を味わいそうになったが、
案内役警官はメチャクチャ元気だった。
俺のいる所まで引き戻ってきて、
少し休もうということになった。
元気な警官をみていたら、
「エジプト人に負けてられない!」
そんな気持ちになり、
「これっぽっちで死ぬわけないよな・・・」
あっという間に開き直り。
途中休み休みだったが、
再び頂上を目指した。

眼下を見ると、全てが小さく見えた。
人の大きさも蟻粒のようにみえた。
地上の人間から、
俺の姿はわかるのだろうか?
そしていよいよピラミッド頂上へ

「やった~!ついに登った~!」
とうとうピラミッドの頂上にきてしまった。
ほんとに登ってしまった!
何か凄いことをした達成感だった。
喉が最悪の状態だったからだろうが、
そんな状況だからこそ、
達成感も大きかった。
目の前にはそれまで見えなかった、
カフラー王のピラミッドが建っている。
こっちのピラミッドの方が、
高く見えるような錯覚もした。
そんな光景も最高の瞬間だった。

ほんとうは頂上で記念撮影、
座禅を組んでピラミッドパワーを、
感じたかったのだが、
何しろ登頂禁止の建造物。
頂上からの撮影だけはしたが、
記念撮影は警官に阻止されてしまった。
「まぁ~仕方がない・・・」
頂上に立ったら周りから丸見えだからね。

降りる時は楽かなと思ったが、
実際はそうでもなかった。
高い石段から飛び降りる衝撃、
そしてやはり切れそうな喉の奥。
降りる時は飛び降りずに、
ゆっくりと衝撃を吸収しながら降りた。
あまりの喉の痛さに途中休憩もしたが、
無事に地上に降り立った。
警官にチップを渡し、
地上で待っていたガイドの元へ戻った。
「サンキュー!最高だったよ!」
かすれた声でガイドに感謝した。

ちまみに頂上付近で撮影した写真は、
遠近感、高さが感じられず、
ちょっと残念だった」・・・・・



4月7日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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