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エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年4月15日を表示

メンカウラー王のピラミッド

クフ、カフラーと、ピラミッドを見て周り、
残すはメンカウラー王のピラミッドだけとなった。
ギザの3大ピラミッドの中では最も小さく、
高さも65,5mしかない。
クフ、カフラーの半分の大きさだ。

かつてピラミッドは王様の墓といわれてきたが、
現在ではオリオン座の星座を反映させたものだといわれている。
メンカウラーのピラミッドが小さいのは、
星の明るさを大きさにあらわした結果だとも言われている。
そういわれれば、
ピラミッドの並びと大きさは、
オリオン座の3つの星座を地表に表しているようにみえる。

ピラミッドの面は正確な東西南北を指し、
巨大石を240万個も積み上げているのに、
何千年経った今でも傾くことなく、
現代にその存在感を示している。
積み上げられた石はカイロの遙か上流、
800キロ離れたアスワンから切り出されたもの。
巨石を切り出し川岸まで運び船に乗せ、
800キロもの航海をしてカイロまで運び、
船から降ろして小高い砂漠のギザまで運び、
240万個の石を正確な測量技術によって、
高さ147mまで積み上げる。
しかも、ピラミッド内部は複雑な回廊となっており、
ただ単に積み上げただけと言うものではない。
内部には重力軽減の間と言われる空間もあり、
数十メートルもある巨石も使われているのだ。
果たして現代文明において、
機械を使わずに人力だけでこれだけの巨大建造物を作れるだろうか?
「作れるわけがない!」
しかも農閑期の3ヶ月間だけ建設し、
たった20年で作っただって?

そんな世の中の常識への疑問
自分への確信を求めたくて
エジプト、ピラミッドへ来たといっても過言ではない。
そして確信した
「エジプト人の遙か祖先が作れるわけがない」
そう断言できるほど、
それ位エジプト人はいい加減なのだ。
それとも、
数千年でまるっきり別人になったのか・・・

旅の話に戻ろう
やはり最も小さいメンカウラーピラミッドは、
観光客がほとんどいない。
クフ同様に内部へ入ることは出来る。
人数制限もないし、
内部だけに限っていえば、
クフよりメンカウラーのほうがお勧めだ。
まぁ~しかし、
やはりクフと同じく中は何もない。
「ピラミッドの中に入りたい!」と、
強く思う人以外は入らないほうがいい。
ほんとに何もないから・・・・・
ずっと前かがみで階段を昇るから、
筋肉痛にもなるし、
中の空気はよどんでいて気持ち悪い。
ちょっぴり期待したピラミッドパワーも、
感じられなかったしなぁ~・・・・・

ラクダと馬に乗っていたから楽だったが、
歩いて3つのピラミッドを周るのは、
ちょっとキツイかも。
舗装されてはいるが、当然砂漠も歩く。
乾いた空気、照りつける太陽。

こうして最初の、
ギザの3大ピラミッドは終った。
ラクダ使い兼ガイドがバクシーシを要求してきた。
「ガイド代は別料金だ」と・・・・・
「やられたなぁ~・・・」と、思いつつも、
ピラミッドで気分がハイになっていたのもあったが、
気持ちよくバクシーシを渡した。

あの店の前まで戻ると、
行きのタクシーの運ちゃんが待っていた。
「サッカーラ、ダフシュール、メンフィスの、
ピラミッドへ行こう」と。
最初の店でシャイを飲み、
サッカーラの階段ピラミッドは見てみたかったので、
行くことにした。



4月15日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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