流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年4月11日を表示

エジプト路線バス

行先表示はアラビア語
基本的に停留所はない
そして停止しない
飛び降り
飛び乗りが基本

そんなバスに乗ろうとしているのだ。

ホテルの目の前もバスが通っているのだが、
あのバスに乗るのかと思うと気が引けた・・・
バスからはみ出ている者
走っているバスに飛び乗ろうとして乗れなかった者
走っているバスから飛び降りる者
バスはオンボロで、
エンジンがむき出しのバスもある。

とりあえず、
人が多い場所では停車するので、
そこから乗ろうと思った。
が、しかし、行先がわからない。
20分ほど様子をうかがっていたが、
やはり不安だった。

ホテル前からバスに乗るのはあきらめ、
タフリール広場のバスターミナルから乗る事にした。
始発場所なので、初心者でも安心だ。
飛び乗らなくていいし、
周りの人や運転手に聞く時間もある。
宿泊ホテルからタフリール広場まで、
歩いていくことにした。
地下鉄なら1駅の距離だ。
汚いナイル川を越えると、
タフリール広場だ。
広場といっても公園ではない。
大きな交差店のことだ。
ピラミッド行きの目安となるのは、
アラビア語で書かれた「997」の数字。
右も左もわからないバスターミナルで、
アラビア語で書かれた997を探すのは、
大変だったが、これも旅の醍醐味。
苦労して見つけたほうが、
その有り難味や感動は大きい。
2人のエジプト人に尋ね、
やっと見つけた997番のバス。
もちろんオンボロ、エアコンなし。
ピラミッドまでは50PT
(100PTが1LE、約18円)
ホテル前の観光客用のタクシーだと、
50LE(900円)取られる事もあるから、
路線バスなら9円、100分の1なのだ。
日本的感覚なら、
ピラミッドまで50LEでも納得なのだが、
現地価格に慣れてくると、
その価格はボッタクリ価格となってしまうのである。

始発場所から安心して乗り込んだバス、
ピラミッド行きではあるが、
実は終点がピラミッドではなかったのである。
何も知らず終点で降りた俺は、
そこで途方にくれてしまった。

「何もない、ピラミッドも見えない、
人もいない、一体ここはどこなんだ・・・・・」

観光客なんて来るような場所ではない、
近くの小学生がじろじろ見ている、
とりあえず歩いた。
少し歩くと遠くの方に馬がいた。
「あの馬に乗るしかない!」
そう思うと小走りに馬の方へ向かった。
一瞬見失ったが、
路地を曲がると砂漠へ通じる道となり、
たくさんの蝿とともに、馬が繋がれていた。
「馬、ピラミッド!」
なんとか通じたようだった。
砂漠へ出るとやや遠くにピラミッドが見えた。
「100LEしかもっていない」
と伝えると、英語で、
「ノープロブレム」
一安心した。
一時はどうなってしまうのだろうと思ったが、
昨日に続き馬にまたがる。
蝿だらけの路地から砂漠へ出る。
今回のピラミッド探訪で、
ピラミッドを登ることになるとは、
この時思いもしていなかった・・・・・



4月11日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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