流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



EGYPT

いざ、ピラミッド!

ホテル前にてエジプト人おじさんに
「ジャパニーズ?」と聞かれ
「そうだ」と答えると
こっちへ来いと言われた
怪しいとは思ったが付いて行った
観光客用のタクシー運転手だった
車内では片言の英語と、エジプト「旅の指差し会話帳」を使い結構話が出来た
すると車は変な店の前で止まった。
パピルス屋だった
エジプト旅行の定番的お土産だ
「やられたな・・・」
店の中には入ったものの
「いらない!」と、きっぱり断った
そのまますんなり店をでた
タクシーに乗り運転手に文句を言う
「土産はいらない!買い物もしない!」
納得したようだ

ピラミッドへの道のり
相変わらずクラクションは鳴りっぱなし
交通マナーもなにもない
タイムを競わないサーキットのように
とにかく道路を右へ左へ先を急ぐ

「あっ、あれは!」
喧騒の道路の向こうにピラミッドが見えた
初めて見たピラミッドだ
「とうとうここまで来たんだ!
ほんとうにこの目で見る日が来たんだ・・・」
「グレート!ワンダフル!」てな
わけのわからない感動を運転手に言っていた

タクシーはギザの3大ピラミッド
カフラー王の近くの店の前で止まった
「おい、また何か売りつけるつもりか?」
その店は香水や化粧瓶、宝石を売っていたが
特に売りつける気配はなかった
シャイを飲んでいると
「ラクダに乗らないか?」との事
ボッタクリと名高いピラミッドのラクダ
日本でかなり情報を仕入れていたので、乗るつもりはなかったのだが、実際見ると乗りたくてしょうがない
「写真だけ、写真だけ、ノープロブレム、ノーマネー」
そのからくりは知っていた
乗るのはただでも降りるのに10ドルとか10LEを請求されるのだ
ラクダに乗ったら最後、背が高くて自力では降りられない、悔しくて、腹が立ったという女性の書き込み
そんな情報を得ていたのだが、やはり乗ってみたくてしょうがない
 乗ってしまった・・・
見るのと乗るのでは大違い!
「うわっ~、高いなぁ~、でも、飛び降りられそうだ・・・」
それがラクダに乗った時の感想
ラクダツアーはいくらだろうと思い、値段を聞いてみる
「1万円・・・!」
「ふざけんなよ!」ラクダから飛び降りた
まさか飛降りるとは思っても見なかったのだろう
ラクダ使いは驚いていた
「ソーリー、ソーリー、5千円だけ」
いきなり半額かよ!
しかも5千円って日本語で言ってやがる・・・
ラクダつき馬つき英語ガイドつき3時間
現地価格ではぼったくり価格だが
日本的価値観なら激安だ

「よし!ラクダと馬でピラミッドへ行くぞ!!」
ラクダに乗り馬を引き連れピラミッドへ・・・



4月23日(土) | トラックバック(1) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ラクダの上より

スフィンクスとピラミッド


4月21日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

スフィンクスの後姿

見てがっかりかな・・・・・


4月19日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

クフ王のピラミッド

観光客が歩く横を、
ラクダで通り過ぎる。
外国人観光客が見上げる、
ラクダからその様子を見下ろす。

クフ
カフラー
メンカウラー
ギザの3大ピラミッドは、
やはり世界最大のクフ王がメインだ。

本来の高さは146mだが、
頂上の部分は現在大英博物館にある為、
現在は137m
イギリスに対して返還交渉中だそうだ。
(とっとと返せよ!)
ピラミッドの内部にも入れるのだが、
1日300人限定。
(午前、午後150人づつ)
午前中は団体ツアーで、
あっという間に売り切れるので、
暑いけど午後なら余裕で買える。
暑いから団体ツアーは来ないのだが・・・
100LEの入場料
エジプト人公務員月収は400LE。
外国人観光客価格なので、
エジプト人価格はもっと安い。

ラクダに乗りながら眺めるピラミッド
「凄い、ほんとに凄い!」
そんな言葉しか出てこなかった。

ラクダ使いに鞭を打たれ、
いやいやながら膝を折り曲げ、
ラクダは両足を折畳み地面に座った。
ちょっと可哀想だった。
ラクダが膝を折り曲げる瞬間、
前のめりになり落ちそうになった・・・
ラクダを降りて、
ピラミッドに近づいた。
世界最大のクフ王のピラミッド。
そして初めてピラミッドに触った。

その時「ピクンッ」と、
体中に電気が走り、
ピラミッド建造にまつわる物語が、
走馬灯のように駆け巡らなかった・・・

こんなにピラミッドに魅せられるのは、
「きっと俺の血の中には、
ピラミッドにまつわる血が流れているに違いない!
ピラミッドを訪れた時に、その血は目覚めるだろう!」
などと、思っていたのだが・・・・・
普通の人間だった。

ピラミッドは近くで見ると、
一つ一つの石が崩れかけていて、
決して真四角ではない。
遠くから見たときの美しい全体像と、
間近で見た石の風化具合。
「なるほど、登頂は危険だなぁ~・・・」
そう思った。
実はピラミッド登頂を企てていたのだ。
劣化と保護と転落防止
以上の事から、
ピラミッドは登頂禁止になっていた。
納得のいく結果を目の前で見たのだが、
やはり、
登りたいという衝動は抑えられなかった。
この日は偵察という事で、
いつか必ず登ろうと心に決めたのだった。



4月17日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

カフラー王のピラミッド

世界最大のピラミッドはクフ王だが、
頂上部分がない為、
高さでいえば、
このカフラー王のピラミッドが、
143mで世界一の高さ。
規模はクフ王に劣るが、
頂上部分には化粧岩が残っており、
世界一美しいといわれている。

そう、ピラミッドはごつごつした岩を積み上げたものではなく、
表面をつるつるの化粧岩で覆われていたのだ。
そんな美しいピラミッドも、
盗賊たちの盗掘や、
カイロ建設のために岩を剥がされたりして、
現在のようなごつごつした形となっている。

それでも美しいフォルムだから、
ピラミッドには恐れ入る。
あれだけのものを積み上げ、
表面をつるつるの化粧岩で覆うとは・・・

ラクダに乗り、
クフ王からカフラー王へ移動。
内部に入れない事もあり、
人はあまりいない。
さびしい・・・・・

機関銃を持った、
ツーリストポリスが監視している為、
クフ王の内部への入口付近以外で、
ピラミッドへ登る事は禁止されている。
たとえ1段2段でもだ。
カフラー王のピラミッドも例外ではない。
しかし、東西南北4面ともポリスがいるわけではないので、
裏の方とかちょっとなら登ることが出来る。
とりあえず俺もちょっと登った。
あっという間だったが、
石段の一つが一つが腰から胸ぐらいの大きさがある為、
登るのは大変だ。
「これを頂上までは相当厳しいなぁ・・・」
ほんとうにそう思った。

人もまばらなカフラーのピラミッド
じっくり見るにはいいのかも。
でも、
ほとんどの人は飽きちゃうだろうな・・・
そして、
俺だけだろうな、
ずっと見てて飽きないのは・・・



4月16日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

メンカウラー王のピラミッド

クフ、カフラーと、ピラミッドを見て周り、
残すはメンカウラー王のピラミッドだけとなった。
ギザの3大ピラミッドの中では最も小さく、
高さも65,5mしかない。
クフ、カフラーの半分の大きさだ。

かつてピラミッドは王様の墓といわれてきたが、
現在ではオリオン座の星座を反映させたものだといわれている。
メンカウラーのピラミッドが小さいのは、
星の明るさを大きさにあらわした結果だとも言われている。
そういわれれば、
ピラミッドの並びと大きさは、
オリオン座の3つの星座を地表に表しているようにみえる。

ピラミッドの面は正確な東西南北を指し、
巨大石を240万個も積み上げているのに、
何千年経った今でも傾くことなく、
現代にその存在感を示している。
積み上げられた石はカイロの遙か上流、
800キロ離れたアスワンから切り出されたもの。
巨石を切り出し川岸まで運び船に乗せ、
800キロもの航海をしてカイロまで運び、
船から降ろして小高い砂漠のギザまで運び、
240万個の石を正確な測量技術によって、
高さ147mまで積み上げる。
しかも、ピラミッド内部は複雑な回廊となっており、
ただ単に積み上げただけと言うものではない。
内部には重力軽減の間と言われる空間もあり、
数十メートルもある巨石も使われているのだ。
果たして現代文明において、
機械を使わずに人力だけでこれだけの巨大建造物を作れるだろうか?
「作れるわけがない!」
しかも農閑期の3ヶ月間だけ建設し、
たった20年で作っただって?

そんな世の中の常識への疑問
自分への確信を求めたくて
エジプト、ピラミッドへ来たといっても過言ではない。
そして確信した
「エジプト人の遙か祖先が作れるわけがない」
そう断言できるほど、
それ位エジプト人はいい加減なのだ。
それとも、
数千年でまるっきり別人になったのか・・・

旅の話に戻ろう
やはり最も小さいメンカウラーピラミッドは、
観光客がほとんどいない。
クフ同様に内部へ入ることは出来る。
人数制限もないし、
内部だけに限っていえば、
クフよりメンカウラーのほうがお勧めだ。
まぁ~しかし、
やはりクフと同じく中は何もない。
「ピラミッドの中に入りたい!」と、
強く思う人以外は入らないほうがいい。
ほんとに何もないから・・・・・
ずっと前かがみで階段を昇るから、
筋肉痛にもなるし、
中の空気はよどんでいて気持ち悪い。
ちょっぴり期待したピラミッドパワーも、
感じられなかったしなぁ~・・・・・

ラクダと馬に乗っていたから楽だったが、
歩いて3つのピラミッドを周るのは、
ちょっとキツイかも。
舗装されてはいるが、当然砂漠も歩く。
乾いた空気、照りつける太陽。

こうして最初の、
ギザの3大ピラミッドは終った。
ラクダ使い兼ガイドがバクシーシを要求してきた。
「ガイド代は別料金だ」と・・・・・
「やられたなぁ~・・・」と、思いつつも、
ピラミッドで気分がハイになっていたのもあったが、
気持ちよくバクシーシを渡した。

あの店の前まで戻ると、
行きのタクシーの運ちゃんが待っていた。
「サッカーラ、ダフシュール、メンフィスの、
ピラミッドへ行こう」と。
最初の店でシャイを飲み、
サッカーラの階段ピラミッドは見てみたかったので、
行くことにした。



4月15日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

サッカーラの階段ピラミッドへ

胸高まったまま、
ラクダ、馬にまたがり、
初めてのギザの3大ピラミッド観光。
プチボッタクリ価格だったが、
日本と比較すれば激安!
砂漠のピラミッドを、
イングリッシュガイド付きで、
3時間7千円。
(3回目の時は馬だけで、
3時間1500円位だったかな・・・)

いろいろあった初ピラミッドだったが、
そのまま今度は、
サッカーラの階段ピラミッドへ行った。

ギザのピラミッドより古く、
独特の形状をしたピラミッド。
ピラミッドコンプレックスという、
複合建築物も綺麗な形で残っており、
一つのピラミッドとしては、
なかなかのものである。

タクシーの運ちゃんを駐車場で待たせ、
一人、サッカーラのピラミッドを見てまわった。
回廊のような入口を通り砂漠へ出ると、
機関銃を持ったポリスが手招きをする。
手招きされるままついて行くと、
立ち入り禁止の場所や、
写真撮影禁止の場所での撮影など、
お構いなしで何でもOKとの事。
何枚も写真を撮ってくれるし、
ずいぶん親切だな~と、
そう思ったのだが、何の事はない、
バクシーシが欲しいだけの事だった・・・
遺跡を監視するべき人間が、
チップ欲しさに何でもありとなってしまう。
エジプトらしいといえば、そうなってしまう。
骸骨のあるところで写真も撮ったし、
まぁ~ここはほんの気持ち程度の、
バクシーシを渡した。

規模というかスケールは、
圧倒的にギザのピラミッドに見劣りする為、
見る順番を間違えたような気もするが、
こじんまりとまとまっているので、
ここへ行って損はないだろう。

1時間ほどいただろうか、
駐車場に戻り、
運ちゃんと飯を食べに行く事にした。
俺のおごりで・・・



4月14日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト人との食事

ギザ、サッカーラと周ったあと、
ダフシュールやメイドゥームのピラミッドへも行くかといわれたが、
1日で4箇所もピラミッドを周る気はしなかったので、
「飯をおごるから食事にしよう」と言った。

ギザでは3大ピラミッドの他に、
小さな6つのピラミッドを見たし、
サッカーラでも階段ピラミッド以外に、
小さなピラミッドを見ていたから、
すでに10個以上のピラミッドを見ていたのである。
そりゃ飽きるよ・・・・・

タクシーの運転手に案内されたレストランは、
オープンテラスのレストランだった。
なかなか洒落た感じだったが、
さすがはオープンテラス、
たくさんの蝿たちが出迎えてくれた・・・・・

エジプトの代表的なパンといえば、
「アエーシ」といわれる、
ザラついた薄っぺらなパン。
何枚か重ねて出てくるのだが、
1番上のパンは蝿の溜まり場となっていた。
2番目、3番目のパンから食べていたが、
蝿を追い払う気力もいつしかなくなり、
気がつけば1番上のパンも食べていた。
運ちゃんと一緒に・・・・・
チキン料理とピクルスのようなもの、
そしてペースト状の野菜?だろうか、
パンとチキン以外は嫌いなものだったので、
食べなかった。
現地の物を食べようと思ってはいたのだが、
やはり野菜嫌いだけに駄目だった。
生水は飲んでいたのだが・・・・・

食事を終え、
店のオーナーと記念撮影。
この時初めてエジプト式のさよならをした。
いわゆる、
頬と頬をくっつける挨拶だ。
左頬、右頬の順でくっつける。
オーナーのひげがチクチクした・・・・・

タクシーの中では、
会話帳を手に、
いろいろアラビア語(エジプト語)を話した。
とにかく単語を言うだけだったが、
なかなか楽しかった。
観光客用の運転手だから、
向こうは英語は達者なのだが、
俺の英語は小学生以下だし、
やはりエジプト人なのだから、
エジプトの言葉で会話しなきゃね!

ナイルヒルトンの前でこのタクシーに乗り、
途中で土産屋に寄られたりとしたが、
約9時間くらいチャーターした事になる。
ラクダ、馬、食事にタクシー代。
結局両替した1万円は全て使い切ってしまった。
エジプト人公務員の月収以上を使った事になる。
俺としては全然使っていないような金額だが、
この金銭的価値観の差が、
外国人観光客、エジプト人にとって、
歪み、ひずみを生んでしまうのだろう。
エジプトに慣れるにしたがって、
金銭面でエジプト人と戦う場面が多くなる。
平気で10倍以上も吹っかけてくる事もあるからね・・・

とりあえず、
ピラミッド観光初日は満足のいくものだった。
そして、
ギザのピラミッドに魅せられた俺だった。
(この後、3回も行くとは・・・)



4月13日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ピラミッドの興奮冷めやらず

初めてのピラミッド探訪を終えても、
いまだ興奮冷めやらず。
ホテルに戻り
シャワーを浴びても
食事をしても
ベッドに横になっても
頭の中はピラミッドのことばかり。
いてもたってもいられないとは、
こんな事をいうのだろう。
翌日またピラミッドへ行く事になる。

翌朝ホテルでのブレックファースト
相変わらず卵料理とオレンジジュースで、
腹を満たす。
ちなみにホテル内で蝿は殆どいない。
レストランで昨日も見かけた、
ヨーロッパ系女性と挨拶を交わす。
ウェイターも俺の事を覚えており、
「グッドモーニング!」と声を掛けられる。
「サバーヒルヘール!」(おはよう)と、
エジプト語(アラビア語)で答える。
エジプト語を話すと、
向こうの顔が和むのがわかる。
いくら英語が通じるとはいっても、
やはり現地の言葉での挨拶、会話こそが、
最高のコミュニケーション。
日本にいる外国人に、
「グッドモーニング」と英語で言われるよりも、
「おはよう」と日本語で言われたほうがいいよね。
それと同じ事。
実は今回の旅で感じたのだが、
何カ国も旅をして英語の出来る人ほど、
この現地の言葉で話すと言う事をしない。
すべて英語で片付けてしまおうとする。
確かに便利でスマートだが、
せめて挨拶ぐらいは現地の言葉を・・・
と思うのは、
俺が英語を話せないからかな・・・・・

2杯目のシャイと
3杯目のオレンジジュースを飲み干し
ピラミッドへの出発の準備をする。
今日の1番の難関は、
路線バスでピラミッドへ行く事だ!
そう、この路線バスというのが、
大変なくせものなのだった・・・・・



4月12日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト路線バス

行先表示はアラビア語
基本的に停留所はない
そして停止しない
飛び降り
飛び乗りが基本

そんなバスに乗ろうとしているのだ。

ホテルの目の前もバスが通っているのだが、
あのバスに乗るのかと思うと気が引けた・・・
バスからはみ出ている者
走っているバスに飛び乗ろうとして乗れなかった者
走っているバスから飛び降りる者
バスはオンボロで、
エンジンがむき出しのバスもある。

とりあえず、
人が多い場所では停車するので、
そこから乗ろうと思った。
が、しかし、行先がわからない。
20分ほど様子をうかがっていたが、
やはり不安だった。

ホテル前からバスに乗るのはあきらめ、
タフリール広場のバスターミナルから乗る事にした。
始発場所なので、初心者でも安心だ。
飛び乗らなくていいし、
周りの人や運転手に聞く時間もある。
宿泊ホテルからタフリール広場まで、
歩いていくことにした。
地下鉄なら1駅の距離だ。
汚いナイル川を越えると、
タフリール広場だ。
広場といっても公園ではない。
大きな交差店のことだ。
ピラミッド行きの目安となるのは、
アラビア語で書かれた「997」の数字。
右も左もわからないバスターミナルで、
アラビア語で書かれた997を探すのは、
大変だったが、これも旅の醍醐味。
苦労して見つけたほうが、
その有り難味や感動は大きい。
2人のエジプト人に尋ね、
やっと見つけた997番のバス。
もちろんオンボロ、エアコンなし。
ピラミッドまでは50PT
(100PTが1LE、約18円)
ホテル前の観光客用のタクシーだと、
50LE(900円)取られる事もあるから、
路線バスなら9円、100分の1なのだ。
日本的感覚なら、
ピラミッドまで50LEでも納得なのだが、
現地価格に慣れてくると、
その価格はボッタクリ価格となってしまうのである。

始発場所から安心して乗り込んだバス、
ピラミッド行きではあるが、
実は終点がピラミッドではなかったのである。
何も知らず終点で降りた俺は、
そこで途方にくれてしまった。

「何もない、ピラミッドも見えない、
人もいない、一体ここはどこなんだ・・・・・」

観光客なんて来るような場所ではない、
近くの小学生がじろじろ見ている、
とりあえず歩いた。
少し歩くと遠くの方に馬がいた。
「あの馬に乗るしかない!」
そう思うと小走りに馬の方へ向かった。
一瞬見失ったが、
路地を曲がると砂漠へ通じる道となり、
たくさんの蝿とともに、馬が繋がれていた。
「馬、ピラミッド!」
なんとか通じたようだった。
砂漠へ出るとやや遠くにピラミッドが見えた。
「100LEしかもっていない」
と伝えると、英語で、
「ノープロブレム」
一安心した。
一時はどうなってしまうのだろうと思ったが、
昨日に続き馬にまたがる。
蝿だらけの路地から砂漠へ出る。
今回のピラミッド探訪で、
ピラミッドを登ることになるとは、
この時思いもしていなかった・・・・・



4月11日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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