流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



EGYPT

ピラミッド登頂へ

路線バス終点で降りた時は、どうなる事やらと思ったが、無事(?)馬に乗り、ピラミッドへ向かった。

臭くて小汚い路地、当然人も住んでいる。
馬やロバもたくさんいるから、かなり悪臭がする。無数の蝿たち。そんな場所で馬にまたがり、
砂漠のピラミッドへ。

砂漠へ出ると、
やや遠く離れた場所に、
ピラミッドが見える。
歩いていけない距離ではないが、
やはり馬に乗って正解だったろう。
距離的問題もあったが、
それより何より、
この馬使いのガイドが、
かなり俺の融通を聞いてくれたからだ。

昨日のガイドよりもかなり親切で、
いろいろ聞いたり聞かれたりした。
会話の90%は英語だった。
9%はエジプト語で、
残り1%が日本語。
「山本山~、海苔海苔~!」
一体誰が教えたんだ?

英会話能力は殆どないのだが、
不思議と言葉は通じた。
単語を並べたいい加減な英会話だったが、
何とか通じるものだった。
「バイザウェイ、パハップス」
なんて言葉は、初めて発した。
よく覚えていたものだ・・・・・

ガイドと並んで砂漠を乗馬
会話を楽しみながら、乗馬を楽しむ。
灼熱の太陽の下だが、
のんびり優雅な時間でもあった。

そして俺はガイドに切り出した。
「ピラミッドに登りたい!」
駄目もとで言ったのだが、
「OK! ノープロブレム!」
何とOKとの事だった。
知っているポリスがいるから、
彼に頼めば大丈夫だとの事。
ピラミッドは転落死者が多数出ており、
ピラミッド自体の風化、崩落防止の為、
登頂禁止となっているのだが、
まさかのOK。

日本にいるときに調べたのだが、
警官にチップを渡し、
深夜の登頂をしたとの情報はあったが、
(グラハムハンコックも登っている)
まさか真昼間に登頂できるとは、
思ってもみなかったのである。
観光客が多く、警備の厳しいクフ王や、
頂上部分が化粧岩で覆われツルツルの、
高さ世界一のカフラー王のピラミッドは、
さすがに昼間は無理だが、
3大ピラミッドの残る一つ、
「メンカウラー王なら大丈夫!」との事だった。

高さは65mしかないが、
それでも65mもある。
石段の大きさも腰から胸くらいの高さがある。
他の観光客にばれないように、
また、他のポリスにばれないように、
ピラミッド内部へ入れる、
玄室入口の反対側の面から登る事になった。
しかも頂上までは警官の案内付きで。



4月10日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

ピラミッド登頂!

馬を降り、
カメラ以外の荷物はガイドに預け、
水も持たずにピラミッド登頂を始めた。
登ってはいけないピラミッド
見られてはいけないのに真昼間
最高のスリル!
登る前から鼓動は早かった
そして、
灼熱の太陽と乾燥した空気、
1段ずつあがるというよりは、
1段ずつよじ登る格好の登頂
こんな事を高さ65mの頂上まで続けるのだ。
体力はあっという間に消耗し、
10段も登らないうちに相当バテテしまった。
しかも最悪だったのは、
「水を持ってこなかった事。」
乾いた空気で喉がカラカラになり、
喉の粘膜で気道がふさがれるような、
息がとても苦しい状態。
唾を飲んでもどうにもならない。
流れる汗を喉に届けようとするが、
どうにもならず。
案内役の警官はどんどん先に進み、
とうとう追いつけなくなった。

「まだ3分の1も登ってないのか・・・」
「何て馬鹿な事してんだろう・・・」
「まさか死んじゃうのかな・・・」
絶望と挫折を味わいそうになったが、
案内役警官はメチャクチャ元気だった。
俺のいる所まで引き戻ってきて、
少し休もうということになった。
元気な警官をみていたら、
「エジプト人に負けてられない!」
そんな気持ちになり、
「これっぽっちで死ぬわけないよな・・・」
あっという間に開き直り。
途中休み休みだったが、
再び頂上を目指した。

眼下を見ると、全てが小さく見えた。
人の大きさも蟻粒のようにみえた。
地上の人間から、
俺の姿はわかるのだろうか?
そしていよいよピラミッド頂上へ

「やった~!ついに登った~!」
とうとうピラミッドの頂上にきてしまった。
ほんとに登ってしまった!
何か凄いことをした達成感だった。
喉が最悪の状態だったからだろうが、
そんな状況だからこそ、
達成感も大きかった。
目の前にはそれまで見えなかった、
カフラー王のピラミッドが建っている。
こっちのピラミッドの方が、
高く見えるような錯覚もした。
そんな光景も最高の瞬間だった。

ほんとうは頂上で記念撮影、
座禅を組んでピラミッドパワーを、
感じたかったのだが、
何しろ登頂禁止の建造物。
頂上からの撮影だけはしたが、
記念撮影は警官に阻止されてしまった。
「まぁ~仕方がない・・・」
頂上に立ったら周りから丸見えだからね。

降りる時は楽かなと思ったが、
実際はそうでもなかった。
高い石段から飛び降りる衝撃、
そしてやはり切れそうな喉の奥。
降りる時は飛び降りずに、
ゆっくりと衝撃を吸収しながら降りた。
あまりの喉の痛さに途中休憩もしたが、
無事に地上に降り立った。
警官にチップを渡し、
地上で待っていたガイドの元へ戻った。
「サンキュー!最高だったよ!」
かすれた声でガイドに感謝した。

ちまみに頂上付近で撮影した写真は、
遠近感、高さが感じられず、
ちょっと残念だった」・・・・・



4月7日(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

砂漠を駆ける馬!

念願のピラミッド登頂を終え、
再び馬に乗ったはいいものの、
喉の痛みは全く取れず。
灼熱の太陽の下、
水分補給をせず、
カラカラに乾いた砂漠の風、
細かい砂混じりの風が、
喉の奥までまとわりつく。
無謀なピラミッド登頂だった。
この喉の痛みは二日間続いた。

ピラミッド登頂の興奮と、
どうしようもない喉の痛み。
かすれた声で、
エジプト人ガイドと会話をする。

「馬は何回目?」
「日本で1回、
昨日ここで乗ったから、3回目だ」
「そうか、じゃ~走ろうか?」
「マジ?(リアリ~?)、OKプリーズ!」

ガイドが俺の乗った馬の手綱をしごき、
ガイドの馬ともどもかなり駆け足となった。
「何て気持いいんだぁ~・・・」
はっきりいってお尻は痛かったし、
喉の痛みは増したが、
ほんとに気持がよかった。
乾いた砂漠で力のいる馬場だったが、
(おっと、競馬場かい・・・)
ピラミッドがどんどん遠ざかり、
砂漠の中にポツンと2頭だけになった。
基本的な乗馬はしたことがないので、
鞍ズレでお尻が痛かった・・・・・

昨日も見かけた砂漠の中の、
ロバに乗ったジュース売り。
昨日はキッパリいらないと断ったが、
今日はオレンジジュースを頼んだ。
ロバに掛けたずた袋から、
汚れたジュース瓶を取り出し、
栓抜きでふたを空けてもらう。
瓶の口の周りは泥だらけ。
汚れた手で、
濡れたジュースのふたを空けるから、
はっきりいってかなり汚い。
俺の手もきれいじゃないが、
泥を拭いジュースを飲む。

砂漠のど真ん中で、
ロバに乗ったジュース売りから、
ジュースを買い、
馬に乗ったままジュースを飲む。
ガイドとジュース売りの分もお金を出したから、
3人+3頭で砂漠で乾杯!

ジュースを飲み終えると、
再びピラミッドを目指し、
そこでガイドと別れた。

ピラミッド登頂を目指して、
日本を出発したのだが、
まさかこんなに早く、あっけなく、
ピラミッドに登ってしまうとは・・・・・
(この分だとナイル川遊泳と、
砂漠で野宿も出来そうだ・・・・・)

ピラミッドからの帰りは、
路線バスを使わずタクシーで帰った。
来る時に大失敗をしたし、
あまりの喉の痛さに楽をしたかったから。
乗ったタクシーはやはりオンボロで、
帰る途中でパンクした。

ホテルに着くと何度もうがいをし、
バスタブに水を張って湿度を少しでもあげ、
ゆっくり落ち着こうと思ったが、
やはり昨日同様、
ピラミッドに登った興奮で寝付けなかった。
明日は休息が必要だな・・・・・



4月6日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館

ピラミッド登頂後の興奮で、
なかなか寝付けぬ夜だったが、
朝はいつものブレックファースト。
いつもより遅い時間だったので、
よく顔を合わせる宿泊客もいなかった。
もうチェックアウトしたかもしれぬ。

今日も路線バスにチャレンジ!
ホテル前からバスに飛び乗り、
入口付近の車掌にお金を渡す。
乗って2~3分、
タフリール広場付近でバスを飛び降りる。
もうすっかり、
エジプト慣れしてきた感じだ。

今日目指すは、
「エジプト考古学博物館」
入口付近には、
大型観光バスが何台もとまり、
大勢の外国人観光客がいた。
金属探知機のゲートをくぐり、
機関銃を持った警備員に、
荷物チェックをされ、
博物館敷地に入った。

たかが博物館と思っていたが、
これほどまでに見応えのある博物館は初めてだ。
4時間、5時間近くいたかも知れぬ。
それほど見応えがあったのだ。
もしツアーで来ていたら、
充分見る事は不可能だった。
一人でよかった。

写真は博物館の外観



4月5日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館 2

外観の印象だと大きく見えないが、
なかは広く感じられ2F建てとなっている。

とにかく展示物が多すぎて、
今となっては説明できない。

「ピラミッド頂上部分」
見ればわかると思うが、
このようにピラミッドはツルツルの
化粧岩で全体を覆われていたのだ。
そしてこの石は都市カイロ建設にあたり、
剥ぎ取られてしまったのだ。
ただ単に巨石を積み上げただけではない。
ほんとにいったい、
誰がいつどうやって建てたのだろう・・・



4月4日(月) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館 3

「名もないミイラ」

博物館内にはほんとに数多くのミイラが入れられていた棺がある。
100個以上あるのではないだろうか?
ただし、ミイラ自体はほとんどない。
何と中身はヨーロッパ諸国に持ち去られ、蒸気機関車の燃料とされたとか・・・・・
「このミイラはパワーが足りない、やはり王様のミイラじゃないと駄目だな・・・」
などと、機関士に言われていたそうだ。
ほんとにひどい話だ。
機関車の燃料になる為に、ミイラになったわけではあるまいし・・・・・

ちなみに王様のミイラは、
別室別料金にて見ることが出来る。
もちろん包帯も一部取られているから、
顔を見ることが出来る。
ただし、写真撮影は禁止なので、
画像はない。

しかし王様も、後の世で毎日観光客にその姿をさらされることがわかっていたら、きっとミイラにはならなかっただろう。

過去の人達がどんな思いだったのか
現代人はわかろうとしないのだ
そんな俺だって、
王様のミイラをずっと覗き込んでいた

いつの日か
復活する日が来るのだろうか・・・・・
魂とともに甦る日が・・・・・



4月3日(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

エジプト考古学博物館 ツタンカーメン王

やはりこの博物館のメインは、
ツタンカーメンの黄金マスクだろう。

建物内の、
ジュエリーショップのようなブース内に、
ツタンカーメンのマスクは安置されている。
ブース内は非常に暗く、
ストロボ撮影も禁止の為
すべてぶれてしまった・・・・・

ちなみにツタンカーメンの墓は、
ルクソールにある王家の墓の中では、
小さくて盗賊たちに見向きもされなかった墓である。
そんな小さな墓から、
この博物館のメインになるマスクが発見されるのだから、
他の王様の墓にはどれだけのものが、
埋葬されていたのだろう。

ピラミッドは王様の墓だといわれていたが、
ピラミッド内からは、
棺やミイラは発掘されていない。
ピラミッドの周りからは、
埋葬物が発見されたりしているが、
ピラミッド内には基本的に何もない。

王家の谷、王妃の谷と呼ばれるお墓は、
カイロから600キロ離れたルクソールにある。
50以上の王様の墓があり、
そこからツタンカーメンマスクは発掘されたのだ。
決してピラミッドから発見されたものではない。
俺も以前は、
ピラミッドから発掘されたものだと思っていた。
ミイラもツタンカーメンも・・・・・



4月2日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

追記 エジプト考古学博物館 ツタンカーメンの横顔

こちらは横顔です
やっぱりぶれてる・・・・・



4月2日(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理

追記 エジプト考古学博物館 ツタンカーメンの後姿

1年前までは写真撮影OKだったが、どうやら現在はカメラの持ち込みは禁止の模様。
エジプト考古学博物館は、博物館に興味のなかった俺でさえも、2~3時間では時間が足りないくらい、見応えのある博物館だ。

ツタンカーメンの呪い?
ツタンカーメンの写真は全てピンボケ・・・・・



4月2日(土) | トラックバック(0) | コメント(3) | EGYPT | 管理

エジプト地下鉄「ぶらり途中下車の旅」

考古学博物館をでて
ぶらりと散歩
行くあてもなく
地下鉄に乗り込む
適当に乗って
降りたのは地上にある駅
マーリーギルギス駅だった

観光客などほとんどいない場所
エジプト人の生活が感じられる
すれ違う子供たちに
「アロ~!」と、声を掛けられる
俺も「アロ~!」と、応える
数十人近く声を掛けられた
無邪気である

ビニール袋に入ったジュースを飲む子供
ちょっとお嬢様っぽかった
数百m位後をついてくる子供
ずっと笑っている
会話帳をみるが、
子供と会話するいい言葉がない。
「歳は?名前は?」
などと、つまらない質問をするが、
ニコニコ笑って応えてくれた。

日本からおもちゃかなんか、
持ってくればよかったと思った。
風船とかシャボン玉とか竹とんぼとか
きっと楽しい時間を過ごせたと思う。
あの愛くるしい笑顔は忘れられない。
今度何処かの国へ行く時は、
子供達へのお土産を持っていくつもりだ。

イスラム圏では、
写真を撮ることにためらってしまう。
街の風景など撮りたかったが、
観光地以外では自粛した。

だから今回の旅で
エジプト人の生活風景の写真はない
残念だが、
やはり彼らの文化を尊重せねば・・・・・

軍事施設、空港、橋、地下鉄など、
テロの標的となる場所での写真撮影は禁止されているのだが、何枚か撮ってしまった・・・
反省です



4月1日(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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