さらばエジプト! |
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| 深夜1時、タクシーはカイロ空港第2ターミナルへ到着。 帰国の途につくもの、さらなる旅へ行くもの、見送るもの、見送られるもの、 様々な人間模様がそこにはある。
手元に残った小額のエジプトポンド。 使えないと知りつつ、空港内のお店で買い物をしたが、やはり使えなかった。 シャイを飲もうとしてもやはり駄目。 記念として持ち帰るか、空港によくある募金箱に入れるかどっちかしかない。
03時45分発トルコ航空TK1143便 満員の座席だが、やはり日本人は俺しかいなかった。 来る時も帰る時も日本人は俺一人。 日本への直行便ではないから、いなくて当たり前か・・・
定刻どおりに飛行機は離陸 1ヵ月滞在したエジプトの夜景が小さくなっていく。 寂しいとか、もう一度エジプトへ来たいという気持はなかった。 もう充分だと思っていた あの時は・・・・・・
エジプトの夜景が消えていく さらばエジプト
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ハイウェイ、カイロ空港へ |
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| ハイウェイかどうかわからないが、高架の道路をしばらく走りカイロ市内を抜けると、車の数はめっきり少なくなる。 夜のオレンジ色に光るライトは、孤独な旅をする旅行者を感傷的な気持にさせる。 タクシーのガラス越しに思うのは 今までの旅の思い出か 次の旅への想いか 過去の自分か・・・・・
全てを思っていたような気がする・・・・・
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真夜中のタフリール広場 |
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| カイロ空港へと向かう途中のタフリール広場 広場といっても広場ではない カイロ市内は真夜中でもクラクションが鳴り止まずとても賑やか さらば喧騒のエジプト・・・・・
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ペンションサクラのエザットさん |
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| 誠実な若者のタクシーに乗って、シタデルからさくらホテルへと戻ってきた。 午後10時位だっただろうか、エジプトにいられる時間も後数時間となる。 ここのホテルのオーナーエザットさんにシャイをご馳走になる。 「ここで何杯のシャイを飲んだろう・・・・・」
シーシャという水タバコを吸うのがエザットさんの日課だ。 俺はタバコを吸わないが、シーシャは一度だけ町で吸った事がある。イスラムのおじいさんにご馳走になったのだ。ブクブクと音を立てながらシーシャを吸う。 決して美味いものではないが、趣があってよろしいかなと・・・・・ ホテルのロビーではNHKのBSテレビを見る事が出来る。 日本語入力が出来るインターネットもある。とても役に立った。 そんなサクラホテルとも、今日がお別れだ。 そしてエザットさんともお別れだ。
エジプトで日本語が堪能なエジプト人はスケベが多いが、エザットさんはまじめなオーナーである。女性でも安心して泊まる事の出来るホテル、ペンションである。長期滞在者は語学の勉強をしている人が多く、男性も女性もとてもいい人達だった。 きっとエザットさんの人のよさが、そういう彼らを引き寄せるのだろう。 あえて欠点をいわせてもらえれば、シャワー兼トイレのドアの鍵だろうか、とても硬く、閉まらないときもある。閉めたはいいが開かない時もあった。 それと、トイレに紙は流せない。備え付けのゴミ箱へ捨てる事かな。女性には抵抗があるかな・・・・・ ウォシュレットだから、汚れたティッシュは見た事がないので清潔、安心して欲しい。
全ての準備を終え、いよいよサクラホテルを出発する時間に。 エザットさん、エザットさんの弟さん、そして長期滞在者や短期滞在者と握手を交わす。 エザットさんとは頬と頬を合わせるエジプト式のサヨナラをする。 きっと最後のエジプト式サヨナラである。 感情がこもっていて、このサヨナラは日本でも実践したいと思ったが、日本でやったらホモと間違われそうだ、できそうもない・・・・・
お迎えのタクシーが来た。サクラホテル専属のタクシーである。空港まで45LE。 みんなに見送られ、ホテルを出る。 アンティークなエレベーターに荷物を載せ、下まで降ろす。
さらばエザットさん! 楽しい思い出をありがとう!
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