流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年2月9日を表示

クルーズ船、最後の夜!

夕闇のトップデッキで黄昏
そんな余韻を残したまま部屋へ戻る
「今夜が最後か・・・・・」
優雅で、その場その場所で、様々な気分にさせてくれたナイルクルーズ。
最後のディナーは、ジャケットを着てレストランへ向かう。

船外ツアーでいつも一緒だったイギリス人団体に、
「一緒に食べよう!」と、声を掛けられる。
「OK!」そういって、席を共にする。
簡単な挨拶と、自己紹介が始まる。
イギリス人団体と思っていたが、実際はオーストラリアやドイツの軍人など、多国籍だったようだ。男性女性が半々の構成だった。
英語の苦手な俺に気を使って、優しい英語で話しかけてくれていた。
ビールやワインなどをご馳走になり、夜再びバーで飲もうということになった。
そう、夜はバーラウンジでベリーダンスのショーがあるのだ。
カイロでのディナークルーズと違い、今回はほぼ貸切り状態でのベリーダンスショー。
観客が少なく、ベリーダンサーには申し訳ないが、目の前でダンスを見れそうだ。

一度部屋へ戻り、再びバーラウンジへ行く。
フランス人団体はいるものの、イギリス人団体がいない。
ラウンジの外から手を振る姿が見える。
外のデッキで飲んでいるようだった。
外のデッキへ行き、ナイルの風を受けながらビールを飲む。
バーラウンジでそろそろ始まるであろうベリーダンスのことが気になったのだが、フランス人団体の中で俺一人では、さすがに居心地が悪い。
とりあえず、デッキで飲む事にした。

挨拶も自己紹介もした後では、その後の会話力に非常に問題がある。
だんだん話す事がなくなり、だんだん彼らの言う意味が解らなくなってきた。
「まずいなぁ~・・・」
ちょうどそんな時に、バーラウンジから大きな音楽が流れてきた。
ベリーダンスが始まったようだ。
「ラッキ~!」俺はバーラウンジの方へと向かった。
バーラウンジではベリーダンサーがフランス人団体の前で踊っている。
側まで行って見たかったのだが、非常に近寄りがたいふいんきである。
しかたなくバーカウンターに座り、遠目にベリーダンスを眺めていた。
ベリーダンスはあっという間に終わり、ベリーダンサーは隣の船へと去っていった。

デッキへと戻り、親しく話をするわけでもなく、ただナイルを見つめ、時々相槌をうつ。
一人が部屋へ戻ると言い出し、それにつられてみんなが部屋へと戻り始めた。
さよならの握手を交わし、デッキには俺一人となる。

夕闇のデッキでは、一人でいる事を後悔もしたのだが、今はそんな気分でもなく、ただ一人、悠久のナイル川を眺めていた。

船はもうすでにルクソールへと到着している。
明日の朝、下船をするだけ。

最後の夜を惜しむかのように、
いつまでもナイルを眺めていた・・・・・



2月9日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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