流れる雲のように・・・
 
エジプト、トルコ、その他海外、旅の思い出・・・
 



2005年1月18日を表示

踊る、歌う、陽気な子供たち!

バナナアイランドではバナナが食べ放題。
小さいバナナだから、あっという間に食べ終わるが、それほどお腹は空いていないし、ルクソール西岸観光と、ナイル川で泳いだ後では、疲れていて食べる気力がない。
船長は親切にどんどんバナナの皮をむいてくれるが、もう10本以上は食べただろう。

木陰のテーブルで休んだ後(バナナ食べてばっかりだったが・・・)、再びバナナアイランドを歩く。
子供たちがいて、俺達が近づくと、急に踊り、歌いだした。
サッカーでよく耳にする「オ~レ~、オレオレオレ~~」の音楽だ。
空き缶の太鼓と空き缶のドラム、陽気に音楽を鳴らしだす。
ものすごくいい笑顔だ。
どうやら、この島を訪れた人間からバクシーシが欲しいようだ。
バクシーシ(喜拾、お布施、チップのようなもの)を渡すのは問題ないが、あまりにも幼すぎる為に、金額に悩んでしまう。
1~2LEエジプトポンド(18~36円)が、ベッドメイクの基本的チップとなっているので、この金額は子供には多すぎるかもしれない。
といってもエジプトポンドより小さい通貨ピアストル(1LE=100PT)をほとんど持ち合わせていなかったので、1LE50PTを一番大きな子供に渡した。「みんなで分けるように」と身振り手振りで伝えた。
船長もうなずいていたので、この金額でよかったのだろう。

バナナアイランド散策を終え、再び今来た道を引き返す。
あの場所、子供たちが音楽を鳴らした場所に近づくと、子供たちがダッシュしてきて、また歌と踊りと音楽を鳴らす。
「もう、だめだよ・・・」
手を横に振り、その場を離れる。
子供たちもバクシーシがもらえないとわかり、直ぐに引き返す。
始め見たときは、無邪気に見えた子供たちの笑顔だったが、だんだん観光客慣れした大人のようになっていくのかなと思うと、バクシーシを気軽に渡す自分の行為が果たしていいのだろうかと、そう思えてしまった。
たいした金額ではないし、喜んでもらえるし、何かしたいし・・・

生い茂る木々の木陰を歩き、フルーカの接岸されている場所へと戻ってきた。
フルーカでは船長の息子が待っていた。
船長のお土産のバナナを、彼はおいしそうに食べ、食べ終えるとバナナの皮を「ポイッ」と、川へ投げた。
銅鑼の音はないが、ポイッと捨てられたバナナの皮が、出航の合図となった。



1月18日(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | EGYPT | 管理


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